店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
長い間、その1番出口のすぐ横には「サークルK」がございました。ご存じのように、吸収合併でサークルKはファミリーマートに変わっていっております。そのコンビニも、赤い看板から緑の看板へと変貌しておりました。
「あぁ、変わったんだぁ」くらいに最初は思っておりましたが、すぐにあることに気がついたのでございます。新栄町駅には、2番出口の前にもファミリーマートがある。2つしかない出口の両方に、ファミリーマートが有るという事態に陥ってしまったのでございます。
薫さん、何を慌てているのかと不思議でございましょう。ファミリーマートだろうがサークルKだろうが、大した違いはないじゃないか? みなさん、そう思うことでございましょう。ところが、ところが、このふたつのコンビニの看板が同じになってしまうと、非常に困ることが発生するのでございます。
当店の最寄り駅は、地下鉄「新栄町」駅。出口は、1番と2番しかございません。駅で降り、地上に出たお客さまが、お店に電話を入れる。ワタクシは、まず、そのお客さまが、「どちらの出口」にいらっしゃるかを特定しなければいけないのでございます。
そう、電話での誘導は、まずお客さまがどこに立っているか、それをかなり正確に把握する必要がございます。交差点のどの角に立っているかなんてことも、すごく重要。ですので、今まではどちらの出口かを、すぐ近くのコンビニの看板で判断していたのでございます。
もうお分かりですね。同じ看板になってしまったために、「すぐ近くにあるのは、サークルKですか、ファミリーマートですか?」という質問が使えなくなってしまったのでございます。このふたつのコンビニは、お互いに死角に入っておりまして、同時に両方が見えるということはない。場所を特定するには、非常に都合が良かったのでございます。
じゃぁ、他の「マザック美術館」とか「スターバックス」といった目標物で確認すればよろしいのですが、このふたつ、「両方が見えるエリア」が非常に大きい。ですので、すぐ横のスターバックスに気がつかず、遠くに見えるマザック美術館を見つけてしまうという懸念もございます。
そんなこともありまして、最初の位置確認は、様々な質問を織りなしまして、用心深く確定するのでございます。この最初の位置確認、すごく重要。そして、その次に重要なのが、「最初の一歩」をどちらの方向に歩かせるか。これを間違えさせてしまうと、お客さまに大変な二度手間をさせてしまうことになるのでございます。
位置が分かり、最初の一歩を間違えさせなければ、後はかなり順調。ただ、今ごろの季節、悩ましいのが「街路樹の葉」。街路樹の葉が茂ることで、これまた目標物が見つかりにくくなる。見えにくいと、違った物を見つけて「あぁ、見つかった」と思い込んでしまうお客さまもいらっしゃいます。
さらに、昼と夜とで、また見え方や目立つ物が違ってまいります。夜、お店の回りをグルッと一回りして、夜の風景を確認することもございます。季節・時間によっても見え方が違いますし、歩いている場合と車を運転中の人とでも、見える物が変わってまいります。
あるいは、こんな「罠」もございます。新栄町駅の近くには、「キュラーズ(トランクルーム)」「郵便局」「UFJ銀行のATM」といった分かりやすい目標物がございます。ところがですねぇ、ほんのちょっと西側の「東新町」という交差点にも、キュラーズ、郵便局、ATMが全部揃っているのでございます。「○○が有りますか?」という質問だけでは、このトラップにはまることがございます。