店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ウイルスが猛威を振るっております。と、言っても、人間のではなくコンピュータのお話。アメリカの国土安全保障省が声明を出すという大騒ぎ。コンピュータがより便利になるのはよろしいのでございますが、その弊害としてこういった事件も起きますので、痛し痒しなのでございます。
今回のは、Windows の古いバージョンを狙ったものだとのこと。古いバージョンは Microsoft がすでにアップデートを停止していて、セキュリティに関しては無防備になっております。そこを狙われたというので、慌てて Microsoft は古いバージョンへのアップデートを配布したりしております。
じゃぁ、最初っから、古いバージョンもサポート切るなよって言いたくなりますが、そこは、Microsoft も商売。新しいバージョンを導入してもらうためには、古いバージョンを後生大事に使ってもらっては困る、ということなのでしょう。
でも、世の中には無数の古いバージョンの Windows が稼働しております。どうしてでしょうねぇ? それは、アップデートしたくても出来ない所とかあるみたいですよ。例えば、そのコンピュータが何か大きな機械を制御している場合。その機械との接続方法が古い、あるいはその機械を制御しているソフトが古い。刷新しようとすると、機械ごと全体の取り換えになり莫大な費用がかかる。こういう事例でございますね。
あと、お役所なども、古いバージョンがよく残っているそうでございます。これは想像するに、行ってる作業がずっと同じで特に不自由を感じていないし、新しいバージョンを導入しようとすると役所全体で変えなければならないとか、そんな理由でございましょう。データの受け渡しを、いまだにフロッピーディスクで交換している所も有るとか無いとか。まぁ、これは、別の意味でかなり高いセキュリティかも知れませんけどね。
今回のは、一度感染すると、そのコンピュータにつながっている他のコンピュータを探して次々に感染していくとのこと。いやぁ、こういったプログラムを「コンピュータ”ウイルス”」と名づけた人は、上手い名前を付けましたよねぇ。まさに、ウイルスのような立ち居振る舞いでございます。
身代金要求のウイルスですから、その身代金の行方を追及すれば犯人が特定出来そうなものですが、それがビットコインというネット上のお金を使っていて、追及出来ない仕組みが出来上がってる。あぁ~あ、またこんなところにも「匿名」の壁でございます。
例えば、電話。昔の電話は、相手の番号が分からなかった。だから、古~い刑事ドラマとか見ると、大騒ぎして「逆探知」なんてことをやってる。この電話がデジタルに移行したとき、ナンバーディスプレイの「非通知」という仕組みが残されたこと、ワタクシは残念でならないのでございます。
この電話の「非通知」という仕組みのために、電話がどれだけ犯罪に使われたことでございましょう。犯罪に至らないまでも、心ないイタズラや嫌がらせには苦しんでいる人も多いでしょう。NTTも、「非通知」という仕組みを残さないと電話の収益が大きく減ると予想したのでしょうかねぇ?
そしてさらに、電子メール。電子メールも発信者をいくらでも偽装出来るシステムになっております。そして、あまりにも普及しすぎているせいでしょうか、このシステムを大きく刷新するということも、何か新しい方式を導入するということも成されずに、今日まで経過しております。
一般社会では、「身元を知られずに○○出来ます」なんていう広告が、後を絶たないのでございます。個人情報ウンヌンで「自分の身元を晒したくない」と考える人は、増えている様子。でも、自分の身元を隠そうとする仕組みが、逆に「犯人の身元を隠す」機能にも使われてしまうのでございます。それこそ、両刃の剣でございます。