店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
送料・手数料なしで3個1980円。1個660円のポテトチップス。話のネタ代わりに注文しましたが、これ、いったい誰が買っているのだろう? この売値、どうやって決まったのか? 謎だらけのポテトチップスなのでございます。
この1週間ほど、コンビニへ行ったらすかさずポテチ売り場を確認しておりましたが、パクチーポテチが棚に並ぶ気配は全くございませんでした。期間限定商品、ワタクシがたまたまコンビニで見つけたとき、あれが「旬」だったのでしょうか。と、すると、今は「旬の名残(なごり)」。1個660円も致し方ないというところでしょうか?
「名残」という語を辞書で引くと、「名残の~」という複合語がズラズラ~と並んでおります。日本人の「名残」への思い入れが、深く感じられるのでございます。「名残」という語が、単に「残っている」という意味ではなく、「別離を惜しむ」という感傷的な意味合いで使われているのも、この「名残」という語の特徴でございます。
ワタクシはよく言いますが、日本人の文学性は「敗者の美学」にございます。勝者ではなく、負けた方を美化するのでございます。そして、去りゆく人や物、そういうものを愛(いと)おしむという気持ちに溢れております。「名残」を使った語の多さにも、そんな日本人独特の感性が表れております。