店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
母親が亡くなった後、その母親が住んでいた東区の実家を半年ほど放置しちゃいまして、どうにも扱いに困り、家賃を精算し、家財道具も全部業者に頼んで処分してもらうということがございました。家財道具とか、どうでもよかったんでしょうねぇ、その頃は。ただ、ワタクシの多くの蔵書もその時に処分しちゃいまして、今思えば、ちょっと残念。
「あの本、どこにあるかなぁ」なんてふと思い出して、「そうそう、あのタイミングでなくしたんだ」と気づく事もしばしば。どこかのタイミングで、蔵書だけでもワタクシのお部屋の方に引き揚げておけば良かったんですけどね。
不思議なのは、大量のレコードとレーザーディスクが、ワタクシの手元にあること。まとめて運ぶとなると、ちょっと大荷物な量。何度かに分けて小まめに運んだのかも知れません。レーザーディスクのプレーヤーは持っておりますが、レコードプレーヤーは実家を精算したときに失っております。プレーヤーの無いまま、レコードは押し入れの中でホコリを被っております。
そのレコードが、今、秘かに人気を高めているそうでございます。「裏返す」という”儀式”やジャケットの芸術性に心躍るのでしょうか? また、CDに比べると、音が「丸く」感じられるという声が多いのでございます。CDしか知らない世代には、それが斬新なのかもしれません。
デジタルとアナログの違いというのは、よく論じられることでございます。まぁ、それに関連するのでございますが、レコードというのはモーターで回して物理的に音を拾っている関係上、回転むらなどの「気まぐれ要素」が入り込むのでございますよね。その、ほとんど関知できないような、わずかな「ゆらぎ」が、心地好く丸く感じられるのかも知れません。