店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
お店の営業終了が、だいたい深夜の0時〜1時くらいになっちゃいますので、それからコンビニに行こうなんて思いますと、深夜の外出になっちゃうわけでございます。そんなときにワタクシが気をつけている事。それは、「青信号を信用しない」ということでございます。
え〜と、どういう事かと申しますと、たとえ自分が青信号でも、まだ減速中で向かってきている車があるうちは、道路を渡り始めないのでございます。車の運転手からすると、「信用されてねぇなぁ」という不快感はあるでしょうが、視野狭窄、夜盲という目の病気を抱えているワタクシとしては、これくらいの自衛をして、ちょうど良いのでございます。
もうひとつ、深夜の横断で心配なのは、深夜は飲酒運転の可能性があるからでございます。飲食店で働いておりましたので、車に乗ってお酒を飲みに来る人がどれほど多いかということを、身にしみて感じております。取り締まりが厳しくなってからは、そんな違反も減少したのでしょうが、それでも、名古屋は車社会。特に深夜ですと、近づいてくる車が飲酒運転かもしれないと思うくらいの予断はあたり前田のクラッカーなのでございます。
さらにもうひとつ恐いのが、電気自動車の運転音。ほとんど音がしない。街中は歩道と車道が別れておりますし、他の車の騒音なども聞こえてきますから、それほど問題ではない。恐いのは、駐車場の中を通り過ぎたりするとき。音もなくフワァ〜と近づいて来ますから、これも視野狭窄があると、非常に恐い。
そんなこんなを受けまして、国土交通省が動きました(いや、別に、ワタクシが働きかけた訳ではございませんけどね)。まず、夜のヘッドライト。これを、「ハイビーム推奨」にし、「夜間自動点灯」を義務化いたしました。もうかなり前から言われていた事ですが、やっとお役所が動いたという感じでございます。そしてなんと、電気自動車・ハイブリッド車に対して、ガソリン車なみの騒音を義務づけたのでございます。もうね、本末転倒とか思いますが、これで事故が防げるのなら、本末転倒も辞さないのでございます。
夜間の歩行者と自動車の事故は、そのほとんどがロービーム状態のときに起きているそうでございます。逆に言えば、事故のほとんどは、ハイビームだったら避けられたという事ですよね。もともと、設計上はハイビームを通常使用するように作られているのですが、日本の道路はゴチャゴチャしてまして、歩行者と車の距離が近いですからね。つい、「思い遣り」の精神が優先しちゃってロービームで走り続ける人が多いのかも知れません。
あと、夜間の自動点灯。夜盲のワタクシがまっ暗に見えるような場所でも、普通の方はスイスイ歩いて行ったりいたします。それを考えると、人間の目というのは、かなり暗い状況でも露出補正が出来るようでございます。まぁ、これがアダになっちゃって、夕方から夜にかけてのライト点灯が遅れるのでしょうね。今まで、点灯のタイミングで悩んでいた人も、自動になってしまえば、ひとつ悩みが減るのでございます。
今や、自動車のヘッドライトは、どんどん LED 化が進んでいるようでございます。LED ってのは光束に指向性を持たせやすいので、歩行者の胸から下だけを集中的に照らすロービームなんてのも出来そうですけどねぇ。どうなんでしょう。運転手へのハイビーム推奨ってのは、なかなか時間がかかりそうな感じがいたします。でも、ヘッドライトの改造であれば、新車からドンドン採用していけますからね。
あと、見えてない部分を、電子の力で補完するという未来の技術はどうでしょう? センサーで前方の障害物を常にスキャンし、その情報をフロントガラスの内側に投影するという近未来感のある技術でございます。これならば、ロービームでもOK。歩行者もまぶしくない。さらに、先ほど申し上げた運転音の義務化も、障害物を見つけた場合だけ自動で音量を上げるといった制御も出来そうでございます。
自動運転、自動ブレーキの開発が進んでおりますが、こういった技術は、あと何年くらい先に実用化するのでございましょう。先日も、故障で止まっていたバスにトラックが突っ込み、バスの運転手2人が亡くなるという事故がございました。自動ブレーキが付いていたら、もう少し被害が小さかったかも知れませんよね。
ワタクシは、自動ブレーキのような技術は、すべての自動車メーカーが共同で開発するべきだと思っております。単体の自動車が、自車のセンサーだけで危険回避するには、やはりデータが多すぎで、誤動作というのを完全に防げておりません。そこで、重要なのが、またまた出てきました「相互作用」でございます。