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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-09-06 【システマティックな忘れ物防止法】

今日はですね、気持ちがブルーなのでございます。ちょっとしたポカをやっちゃいまして。お客様が傘をお持ちの際は、玄関で「お預かりしますね」と声をかけて傘をお預かりするのでございますが、お部屋へ案内するとき、そのお預かりした傘を渡し忘れたのでございます。気がついたときには、お客様が帰られた後、ほんと、あとの祭りとはよく言ったものでございます。

夕方いらっしゃったお客様。傘を返し忘れました。申しわけございません。大切にお預かりしております。次回、いらっしゃった時にお返しいたします。ゴメンナサイ。

玄関で傘をお預かりする理由は、お客様が写真を見ている間に、傘を傘袋に入れてしまうためでございます。雨の日は傘袋に入れるというひと手間が掛かっておりますのであまり忘れないのですが、本日のように傘が濡れておりませんと、直接傘立てに立ててしまうことになり、忘れやすくなるのでございます。

常日頃、お客様に忘れ物をさせないようにとコンパニオンには口を酸っぱくして言っているのですが、そのワタクシがやらかしてしまいました。ワタクシは、忘れ物に関しては非常に神経質でございます。たとえそれが100円ライターやビニール傘であってもでございます。

せっかくコンパニオンとのいい思い出を作っても、それが忘れ物の記憶といっしょになってしまっては台無しなのでございます。コンパニオンの顔を思い浮かべる度に、「そういえば、あの店で、あれをなくしたなぁ」という思いが沸き上がってきたのでは、喜びも半減なのでございます。

こういった問題は、感情論で攻めてはいけませんね。方法論で攻めなくては。「傘をお預かりする」という事象が雨の日限定の出来事なので、今まであまり改良と言える様なことはして来ませんでした。ここはシステマティックに改良を施すべきでございます。

まず、どうして忘れるのかを解明するのでございます。お預かりした傘は、必要であれば傘袋に入れ、お客様の椅子の後ろに立てかけております。ただ、お客様が椅子を動かしたりしても当たらないような位置に置いている。しかし、この位置、お客様の背後のカーテンを開くと、そのカーテン膨らみで隠れてしまう位置である事が判明。

忘れ物をしないためには、あえて「邪魔」な場所に置いておくのがいいのでございます。と言いましても、他のコンパニオンやお客様の邪魔になる場所では、本末転倒。他の人には邪魔にならず、ワタクシにだけ邪魔になるような場所、それがベストでございます。

「忘れ物を防ぐ」ということと「邪魔」というのは、相性が良いのでございます。言い換えますと「邪魔にならないと忘れやすくなる」ということでございます。前述のように「邪魔な場所」に物を置いておくというのは、ひとつの案。もう一つ、置き場所ではなくワタクシの体(特に手)に邪魔なものを付けておくという案もございます。

忘れないように、指にリボンを巻いておくとかも、その例でございます。ただ、リボンごときでは効果が薄い。忘れ物を確実に防ぐためには、本気で邪魔に感じるようなものを体に付けると効果的でございます。例えば、利き手の手首に何か大きめのものがぶら下がるような物。こういったものが付いていれば、レジ応対の間、邪魔でしょうがありません。でも、邪魔の度合いが大きいほど、忘れ物を防ぐ効果は大きいのでございます。

では、その「邪魔なもの」を手に付け「忘れる」という可能性がございます。これはどうやって防ぎましょう。ここで、傘を置く場所を「A」、手に付ける邪魔なものを「B」といたしましょう。Bは普段、Aの場所にくっつけておくのです。Aに傘を置こうとするとBが邪魔になる。ですので、Bを外して傘を置き、外したBは自分の手に。お客様に傘をお渡ししたら、自分の手のBをAに戻す。

気づかれた方もいらっしゃるかも。これは、鉄道の単線区間で使われる「タブレット」と同じ原理でございます。Bが手に付いていれば、傘が存在する。お返しする傘がなければ、Bは必ずAの場所に戻されている。このルールを守っている限り、渡し忘れは発生いたしません。

「置き場所の移動」で対処するか、「タブレット方式」で対処するか、あるいは両方とも採用するか。いろいろ試しながら、改良案を探っていくのでございます。ほんと、普段からコンパニオンに厳しく言っているワタクシがやらかしてしまって、面目ないのでございます。さぁ、東急ハンズをブラブラして、何かしら使えそうなアイテム探しでもするかな。では、では。


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