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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-08-09 【ホロコーストも、暴走した優生思想から起きたのでございます】

愛ちゃん、スゴイ、強い。卓球の福原愛選手のことでございます。「神がかった強さ」とは解説者の談。今回の愛ちゃんは、目が違う。引きつめ髪のせいかもしれませんが、三角の目がつり上がってる(笑)。いや、笑っちゃいけないですね。じっと前を見据えた目も、今までにない集中力を感じさせるのでございます。でも、試合後は、いつもの朗らかな顔に戻っているので、安心、安心。

柔道の終了の合図。「ゴ〜〜ン」という銅鑼(ドラ)の音。オリンピックっていつもあんな合図でしたっけ? なんか中国っぽくて、いや。この日本っぽさ、中国っぽさってのを直感で感じられるのは、日本人、中国人、そして日本おたくの外国人くらいでしょうね。なんとなく東洋っぽいからってんで銅鑼の音が選ばれたのだったら、残念だな。

見逃した試合を、ネットで見られるのですね。NHK、頑張ってる。ただ、ネットの映像はアナウンサーや解説者の声が入らず、現地映像の垂れ流し。まぁ、それはそれで見やすくて良いのですけどね。こういったネット配信を利用していると、もう、電波を拾って受信するなんてシステムは古いのではないかなと思うわけでございます。まぁ、でも、大人の事情があるのでしょう。NHKのオンデマンドを利用していると、「権利の関係で〜」って注意書きによく出くわしますからね。

さて、本題。オリンピックの後に、パラリンピックが開催されるわけでございますが、このふたつ、同時開催ってダメなのでしょうか? 何てことを考えましてちょっとネット検索をしましたら、まぁ、ワタクシと同じように考える人が、出るわ、いるわ、同様の疑問を持っている人が、世界中にいるようでございます。

まず、開催の母体組織が別だということ。まぁ、これは大きな問題ではない。あと、選手村の問題。選手村の規模が大きくなりすぎて、現実的ではないとのこと。この様な事情を考えますと、会期を大幅に伸ばして、前期・後期に種目を割り振って、選手村を使い回すしかない。そうしますと、開会式の選手のパレードが寂しくなりますねぇ。

でもね、想像してみて下さいませ。開会式の選手パレードで、パラ選手とオリ選手がいっしょに登場する情景を。同じ日に同じ会場で、パラ競技とオリ競技が連続して行われる情景を。観客は、ひとつのチケットで、両方を連続して見るわけでございます。決勝戦などは場内が満席になりますよ。その大声援のハレ舞台で戦う、パラ選手の姿を。

ここで、ワタクシはあえて「障害者」という言葉を使わず「パラ選手」という語を使いました。障害者という語を使うと、必然的に「健常者」という語を使わざるを得ないのでございます。この障害者と健常者の溝を無くしていこうという思いの元にパラリンピックが存在するわけなのですが、世の中には、この「障害」と「健常」を分け隔てる大きな溝が、まだまだ残っているのでございます。

東京の国分寺で、児童養護施設の建設中に、それを反対するビラがその地域に蒔かれるという事件がございました。「養護施設に入るような子供は何をするか分からず危険だから」と思っている人が、実行したようでございます。性犯罪者の隔離施設が出来るってんならともかく、子供の施設ですからねぇ。それも、匿名のビラとか、話し合いの余地もないのでございます。

単に体の一部が不自由なだけで精神的には普通な人、体は普通だけれど精神の発達が遅れている人、まったく普通に見えるけど精神的に危ない人。その他、いろいろな状況の人がいらっしゃいます。こういった様々な人達が、混同されている場合がございます。

神奈川県で悲惨な事件が起こりました。障害者施設での惨殺事件でございます。被害者の氏名の公表をその親御さんが拒んでいらっしゃる例が、少なくございません。理由は「日本にはまだまだ『優生思想』が根強く残っていて、あらぬ差別を受けるからだ」とのこと。ハンセン病患者を隔離する法律がつい最近まで残っていたことを考えると、解せる意見なのでございます。

ちょっと話が重たくなってしまいましたね。オリ選手とパラ選手が競技会場に混和する情景を思い浮かべると、なんだか嬉しいのですけどねぇ。そして、表彰式も、同時にやればいい。東京オリンピックで実現するとは到底思えませんが、出来ることから初めて、少しずつ「溝」を埋めていって頂きたいという願いでございます。では、では。


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