店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ロシアの陸上選手、リオ五輪への出場がかなり厳しくなってきましたねぇ。昨日のこの欄では「ドーピング」という語を出しましたが、組織的な悪意のあるドーピングも有れば、トバッチリを受けただけの選手もいるでしょうし、身に覚えのない人はきついでしょうねぇ。モスクワオリンピックで日本がボイコットをした際、柔道の山下選手が記者会見でボロボロ泣いておりましたが、ちょっとそんな風景も思い出したのでございます。
チョット不謹慎かも知れませんけどね、ワタクシとしては、ドーピングとか改造とかして、人間の能力がどこまで伸びるかというのも、見てみたい気がいたします。ですのでね、モータースポーツのように、様々なカテゴリーに分けてしまってはどうでしょうか? ピストリウス選手のように、義足でありながら健常者並みの記録を出してしまう例もございます。いっそのこと、オリンピック・パラリンピックなんて区別もなくし、最速義足カテゴリーなんてのも、欲しいのでございます。
モータースポーツの場合は、F1などの高位カテゴリーで培った技術が、一般車へ還元されるということもございました。ドーピングも、堂々と公の研究にしてしまった方が、その技術やデータが、実際の医療に活かされるということはないでしょうか、ないかなぁ、ないかも。ちょっと気弱になっちゃいました(笑)。ただ、公にすることによって、選手への危険な服用はある程度コントロール出来るような気がいたします。
そういえば、米ソの宇宙技術だって、もともと軍事転用する目的が有ったので、莫大な予算が調達でき、あれほどの進歩が有ったわけですよね。アポロ計画は大陸間弾道ミサイルの研究に転用され、スペースシャトルだって、運用の何分の一かは軍事衛星のために使われております。世の中ってのは、軍事に使える技術というのは、飛躍的に進歩できるのでございます。
日本がコツコツとやってきたロボット研究を、アメリカなどはちょっと馬鹿にして見ている空気がございました。あまりにも日本が「二足歩行」にこだわる姿が、合理的なアメリカ人には「こっけい」に見えたのでしょうね。ですが、この二足歩行、多足歩行が軍事転用できると分かると、今や日本の何十年の研究を追い越す勢いで研究を進めております。これを考えると、何事も「軍事転用厳禁」にこだわる日本は、それだけで技術革新に大きな足かせ・手かせをはめられているようなものでございます。
義足の技術も、それが軍事転用出来るとなると、格段に発展するのでしょうか? 平和の祭典と呼ばれるオリンピックに軍事転用の陰がさすというのは、あまり気分のいいものではありませんね。ただ、その技術が、体の不自由な方々に大きな恩恵を与えるかもしれないという想いもございます。「功罪」なんて言葉がございますが、「功」と「罪」は、表裏一体なのかも知れません。