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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-05-23 【鼠を捕れる猫は、その子供もやはり鼠を捕れる、これもインプット】

アイドルが刺されるという、痛ましい事件が起こってしまいました。現時点では意識不明の重体とのこと。早く意識が戻るとよろしいですね。ご家族やファンの方々は、心配なことでございましょう。犯人の動機が「プレゼントを返されたから」とのこと。この件で。ワタクシの5/15(日)のこの欄の書き込みを再確認したのでございます。

「Take」を求めるのは、まやかしの愛情

5/15(日)の書き込みで、真の思い遣り(愛情)は「Give」のみで、「Take」を求めないと申しました。しかしこの犯人、見事に「Take」を求めてしまっております。「俺がこれだけしてやったのに〜」という思いなのでございましょう。まやかしの愛情が必ずしも事件に発展するというわけではございません。しかし、時として、この様に病的にまで増殖し、痛ましい事件にまで至ることもございます。

まやかしの愛情というもの、これをもっと端的に表現すると、「エゴ」ということになるのでございます。「エゴイスト」のエゴでございますね。つまり、まやかしの愛情というのは、相手に向けての愛情ではなく、自分に向けた愛情、自分に向けた慰みなのでございます。ただ、このエゴな愛情、現代社会にはあふれかえっております。贈り物を返されたりしたら、普通はカチンと来ますよね。それが普通でございます。それが普通になっているくらい、多くの人が、まやかしの愛情に鈍感になってしまっているのでございます。

まやかしが見えてくると、真も見えてくる

自分の中の「カチン」とか「イラッ」という感情、これを自分自身で「これは”まやかし”なんだ」と気づければ、そのカチンとかイラッとかを、自分の中で「消化」することが出来るのでございます。分かりやすいように「消化」という文字を当てましたが、心理学の専門用語では、これを「昇華」と言ったりいたします。まるでドライアイスが液体状態を通り越していきなり気化するように、自分の考え方次第で、負のエネルギーがサラッと気化し、プラスの考え方に変えられるのでございます。

どうです、カチンとかイラッという感情、面倒くさいですよね。なかなか忘れられなくて、いつまでも不愉快な思いが続いたりいたしますよね。でもね、「そのイライラは自分のエゴが生み出しているのだ」と考え、昇華させていくことができれば、その不愉快な感情から自分を解放させることが出来るのでございます。さて、ここに重要な事項がございます。普通、人は「あの人(物)からイライラさせられた」とか思いますが、実はそのイライラは自分で作っていただけなのでございます。

自分が見えてくると、他人も見えてくる

自分のエゴが見えてくると、他人のエゴも見えてまいります。すると、世の中というのは多くのエゴが入り乱れ、その結果、「それなりに」うまく行っているのだと気づけるようになるのでございます。ここで「真の愛情」を押しつけるというつもりはございません。世の中にあふれかえっているエゴも、それはそれで「必要悪」だと思っておりますから。ただ、真と偽が見えてくると、偽が複雑に絡み合った中にキラリと光る「真」が見つかったりいたします。どうでしょう? あえて自分の中の「偽」を見つめるという作業は、こんな魅力的な結果に結びつくのでございます。

多くの人は、すでに「真の愛情」を受けている

実は、この「真の愛情」というもの、心の中にあらかじめインプットされていないと、目の当たりにされても気づけなかったりいたします。「えぇ〜、インプットされるということは”気づいている”ということじゃないの? 矛盾してない?」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、多くの人が、幼少期にこの「真実の愛=無償の愛」を体験しております。それは、親の愛、特に母親の愛でございます。

親が赤ん坊の世話をする、これは無償の愛でございます。また、親は「自分の命と引き替えに、この子の命を助けて」という考え方も出来ます。それも、無償の愛。人というのは、幼少期に親から無償の愛を受けているのでございます。これが子供の潜在意識にインプットされる。そして、成人になった後も、そのインプットされた情報を元に、無意識のうちに、自分の子供へ無償の愛を捧げるわけでございます。

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冒頭でお話したアイドルの事件、犯人の潜在意識には真実の愛がインプットされていなかったのでしょうかねぇ? この犯人、愛情に飢えた幼少期を体験したのかもしれません。もし、小さな子供をお持ちの親御さんとかが読んでいらっしゃったら、ご自身の子供さんを、思いっきり愛してあげて下さいませ。では、では。


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