店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
大晦日でございます。毎年、何人かのお客様がお店で年を越されるのでございますが、本年は、そのようなお客様はいらっしゃいませんでした。むしろ、昨日の30日に非常に多くのお客様がいらっしゃいましたので、みなさん、大晦日は家庭でゆっくりするつもりで、30日までに“ヌキ納め”をされたのかもしれませんね。いろいろなことが有った年ですので、一年の最後の日は、自宅で粛々と過ごしたくなるのも、もっともなのでございます。
今年(2011年)は、日本の歴史の中で、大きな転機の年となることでございましょう。大災害によって大きく痛めつけられた年ではございますが、また、その大災害を通じて、日本人が自らの誇りを再認識した年でもございました。また、メルトダウンなんて世界中に迷惑をかける不祥事を起こしてしまいましたが、これを機に、原子力発電に関しては、全世界が大きな転機を迎えるということも予想されるのでございます。
あぁ、余談ですが、ワタクシは「絆」という言葉が大ッ嫌いでございます。「絆」という語は、震災の前から民主党が使っていた政治スローガンでございます。それを、たまたま震災後に“流用”しただけ。この“流用”というケチ臭い根性がそもそも気に入らない。言葉の意味を考えても、どうも絆という語が復興のイメージに結びつかない。まぁ、民主党のていたらくを考えたら、とてもそんな政党のスローガンを声高々に叫ぶ気にはならないのでございます。
さて、あるDVDが、秘かに売り上げを伸ばしているそうでございます。『空から日本を見てみよう』というテレビ番組のDVDなのですが、その15巻の「宮城県」が収録されているものが、秘かに人気があるようでございます。もちろん、この番組の収録は震災前でございますので、まだ災害に遭う前の綺麗な海岸線が記録されております。DVDを見ておりますと、ニュースなどで見覚え・聞き覚えのある地名が登場してまいります。「すっかりその姿を変えてしまった場所の、“在りし日の姿”を手元に置いておきたい」と思う人が、多いのでございましょう。この「宮城県編」の放送が2010年の9月、DVD発売が2011年の2月。そのDVD発売の1ヶ月後に震災をむかえるとは、なんとも皮肉なものなのでございます。