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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2011-12-16 【日本刀の機能美があるものに影響を】

NHK-BSの『たけしアート★ビート』という番組が好きで、毎回見るようにしております。先日の回のテーマは「日本刀」でございました。西洋の“剣”が比較的単純な形や構造であるのに対し、日本刀には非常に高度な“機能美”があるのでございます。それゆえ、今日、日本刀が高尚な美術品として扱われている理由でもあると思うのでございます。

その日本刀でワタクシが思い出すのは、『梅干しと日本刀』という30年以上も前に発行された名著。読んだのはワタクシが中学生くらいの頃でしょうか。その本で語られている古(いにしえ)よりの日本人の知恵に感動したものでございます。日本刀を美術品にまで昇華させたその機能美は、実は、ひとえにその切れ味を鋭くするために行われた創意工夫の副産物だったのでございます。

ちょっと話が変わりますが、フェラーリの設計をした日本人がおります。奥山清行という人で、「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」と言われている人でございます。その奥山さん、今では車のデザインから遠ざかっているようでございますが、数年前にスポーツカーをデザインしております。そのスポーツカーのコンセプトが、「日本刀」。現物を見ると、まさに日本刀に見られるあの微妙な反りを彷彿とさせるデザインなのでございます。

「現物を見ると」なんて申しましたが、実は、その“現物”が、すぐ近くに存在するのでございます。お店の近くに「ヤマザキマザック美術館」がございますが、その1階のショールームに展示してあったのを、少し前に発見いたしました。ショールームはガラス張りですので、外からでも十分見つけられます。場所は、地下鉄「新栄町」1番出口を出たところ。ショールームはビルの西側でございます。ちなみにショールームは入場無料(アンケート記入が必要)ですし、ガラス張りで外からでも十分鑑賞できるのでございます。地下鉄の1番出口を出た際には、チラッと思い出してみて下さいませ。日本刀とスポーツカー、その両者のデザインが“機能美”で結ばれているという事実、面白いのでございます。

↓奥山清行デザイン「KO7」


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