店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、 いろいろ書いたりするかもです
市川海老蔵さんが、退院して記者会見をしておりましたね。この会見を待たずして、南座のまねき(看板)はさっさと外され、パンフレットからは名前が消えております。松竹は無期出演停止をあっさりと決定しておりますし、この段取りの速さ、こりゃぁ事の真相は、関係者はみな分かっているようでございますね。
歌舞伎界からは、「あの横着息子、いつかはやると思った」とか「これで、ちったぁおとなしくなるだろう」なんて声が聞こえてきそうでございます。普段から酒癖は悪かったのかも知れませんね。何しろ、父親の団十郎が毅然としております。「これで消えるぐらいなら、最初から才能がなかったんだ」ぐらいに思っているのではないでしょうか。歌舞伎界、ふところデッカイす。海老蔵が、お釈迦様に翻弄される孫悟空に見えてくるのでございます。
また、海老蔵に対して、「あいつ、いい経験しやがって」と思う人もいるかも知れませんね。命からがら逃げるなんて体験は、一生の内でそうそう経験できるものではございません。役者が演技を学ぶ上では、実に貴重な体験なのでございます。もっとも、ご本人は「死ぬかもしれない」と思ったそうで、演技の参考どころではなかったでしょうけどね。まぁ、いろいろな意味で、いい年齢でいい体験をしたと言えるのではないでしょうか。そう思えるからこそ、歌舞伎界全体がこの事件に関して静観しているのでは、とも思えます。