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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2010-11-21 【最近の日本の政治家は、腹を括ってるのかなぁ】76.75kg

NHK大河ドラマ『龍馬伝』の坂本龍馬が、終焉を迎えようとしております。本日放送分が「大政奉還」、そして来週放送の最終回で、「龍馬暗殺」になるのでございましょう。史実と照らし合わせると「えっ?」と思う部分も多いこのドラマですが、スタッフ全員が楽しみながら制作しているその“ノリノリ感”がよく伝わってまいります。ドラマとして割り切って、毎回楽しんでおります。

大政奉還への流れに坂本龍馬が大きく働いたと言われておりますが、その坂本龍馬、大政奉還後の結果について、どこまで確信を持っていたでしょうかねぇ。ワタクシたちは、過去の出来事の一部始終を、まるで箱庭を上からのぞき込むように分かっております。しかし、その箱庭の中で疾走していた人たちにとって、未来というものはどういうものだったでしょうか? かなり辛辣な言い方をすれば、「坂本龍馬の英雄像は結果オーライの産物」と言えるかも知れないのでございます。漫画家の西原理恵子さんが「本当に偉いのは司馬遼太郎」と漫画の中で書いております。日本人の坂本龍馬像は、司馬遼太郎の小説の影響を受けすぎているかもしれませんね。

また、大政奉還を決断した徳川慶喜も、はたして自分の判断にどれほどの確信があったでしょうか。世の中の価値観がひっくり返るような変化ですから、慶喜自身にも予測は出来なかったことが多かったでしょうね。でも、予測が出来る出来ないにかかわらず、責任者というのは何らかの判断を下さなければならない。結果としていい目が出れば英雄、悪い目が出れば無能と呼ばれる。でも、最初から悪い目を望んで行動する責任者はいないのですけどね。

ワタクシもお店の責任者として、ときとして大きな決断を迫られる場合がございます。そんなときは灰色の脳細胞をフル回転させて様々な結果を予想するのですが、それでも必ずしも予想通りに事が運ぶとは限りません。そんな判断を迫られたときどうするか。腹を括(くく)るんですよね。「どんな結果になろうとも、自分で決めた結果として受け入れる」と。もし不測の事態になったとしても、それを受け入れなければ先に進めないでしょ。だから、何らかの大きな「決断」をするときには、その前にまず「覚悟」を決めるのでございます。

大政奉還を推し進めた坂本龍馬、それを受け入れた徳川慶喜、その両者の立場を見比べて、身につまされるような思いになった本日の『龍馬伝』でございました。そうそう、ただ今、お店で配っております坂本龍馬タオル、まだもう少しございますので、どうぞもらってやって下さい。というか、ちょっと注文しすぎたかな? まぁ、これもワタクシの判断、多すぎた注文も甘んじて受け入れるのでございます。


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