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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2010-06-06 かっこよく負けよう!

巷では、ちょっとしたワールドカップブームでございます。本来ならば、このブームに便乗して家電メーカーが矢継ぎ早にテレビやレコーダーを宣伝しそうなものでございますが、どうも家電メーカー的には、それほど盛り上がっているわけでは無いようでございます。テレビもレコーダーも十分各家庭に普及しているという判断か、あるいは日本チームがあっさり負けてくることを予想しているのか。なにやら3D立体映像の中継も予定されているとのことですが、う〜ん、盛り上がりませんねぇ。

すでに日本チームは、南アフリカ入りをしているとのこと。これまでの戦績を考えると、サムライジャパンは本当にワールドカップなんかに出場してもいいの? いや、失礼だとは思いますが、みんな、うすうす、そう思っているでしょ。ヘタしたら一勝も出来ずに帰ってくるなんて下馬評も上がっております。そこで、ワタクシ考えました。弱いチームには弱いなりに戦い方があるのでございます。あ、いや、弱いって決めつけておりますが、まぁ、聞いてみておくんなせぇ。

かつて日本のサッカーチームは、「フェアプレー賞」というのを受賞しております。で、ちょいと調べましたら、なんとメキシコオリンピックのときに受賞しているようでございます。そう、今回のワールドカップでは、この40年以上もまえに受賞した「フェアプレー賞」を、目標にするのでございます。反則すれすれのラフプレー、引っかけられればワザと派手に転ぶ、そして大げさに痛がる、こういった“あざとい”プレーを排除し、まるで少年サッカーのように、正々堂々と戦うのでございます。

もちろん、相手チームはいつも通りラフなプレーをしてくるでしょう。そこで乗せられてはいけないのでございます。サムライジャパンは、まさに文字通り、侍のように実直で誠実なプレーに徹するのでございます。もしかすると、大きな点数差でボロ負けをするかも知れません。でも、たとえ点数で負けても、相手チームに「あいつら、なんてすがすがしい奴らなんだ!」と思わせれば、サムライジャパンの勝ちなのでございます。かりそめにも“サムライ”を名乗るのであれば、勝ち負けにこだわらず、サムライの精神を世界中に見せつけようではございませんか。そう、「これが、日本のサムライか!」と世界中に思わせれば、日本のチームは、優勝杯以上のものを手に入れることが出来るのでございます。

まぁ、夢物語のようなことを書きましたが、サムライジャパンには、(出来る範囲で)頑張っていただきたいものでございます。日本はバンクーバーオリンピックのときにもテンションが低かったですが、本来スポーツの国際試合ってのは、国をまとめるいいきっかけになるはずなのですけどねぇ。それをうまく利用したのが、南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラ氏でございます。大統領就任後、国技であるラグビー強化し、みごとワールドカップ優勝に導いたのでございます。その国を挙げての喚起が、国民全体の自信につながり、黒人と白人との対立を緩和する糸口を作り出したとも言えるのでございます。

今、日本も、国中がド〜ンと沈み込んでいる時機でございます。たとえ負け試合であろうとも、国中が熱狂できる“何か”が有ると、雰囲気も変わってくると思うのですけどねぇ。勝てないなら勝てないなりに、「かっこよく負ければ」いいじゃん。国を体表するスポーツ選手の、そんな潔(いさぎよ)く清々(すがすが)しい姿が、今、日本が無くしている「自信」や「誇り」を取り戻してくれるような気がするのでございます。


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