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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2010-01-20 歴代興行収入1位と2位の作品って、な〜んだ?

「夜中に急にいなり寿司が食べたくなる…」というコンビニのCMがございましたが、昨日の晩は夜中に急に『タイタニック』が観たくなり、朝方までかかって鑑賞したあげく寝過ごしてしまい、「ママ、お店の鍵を開けてください」という従業員からの電話で起こされてしまいました。従業員には普段から早起きを推奨しているワタクシとしたことが、大失態なのでございます。

なぜ『タイタニック』なのか? そう、ちょいと前にジェームス・キャメロンの『アバター』を観てきたからでございます。絶大なるCG技術を駆使した最新映画を目の当たりにして、そのCG技術黎明(れいめい)期の作品を懐かしくなりまして、まぁ、ちょっとさわりだけみようと思ったらいつしか全編観ちゃっていたのでございます。で、その『アバター』でございますが、超おすすめでございます。ストーリーは単純でございますが、とにかく楽しませる事に徹した映画でございます。ある意味『スターウォーズ』のあの娯楽性に通ずるものがございます。

映画の内容を言ってしまうのはヤボですので、ちょっと違う視点で説明してみましょう。この『アバター』に登場する異星人、肌の色を除けば全くもってアメリカインディアンにそっくりでございます。キャメロン監督も、意図的にそのようなデザインにしたようでございます。「『アバター』は『ダンス・ウィッズ・ウルブス』のリメイクだ」とも言われているように、このアメリカインディアンとの相似には、キャメロン監督の“わざとらしい”意図が垣間見られるのでございます。観ていない人には意味不明でしょうけどね、まぁ、観てみればすぐに分かります。

ワタクシはこういった意図が盛り込まれている映画を個人的に、「アメリカの免罪符映画」と呼んでおります。「人類の存亡をアメリカが救う」といった「アメリカ・アズ・ナンバー・ワン映画」がもてはやされた時期もございましたが、その一方でアメリカ人の心の古傷をほじくり返すような映画が作られるのも、最近のアメリカ映画の傾向でございます。どこの国の歴史にも明部と暗部があるわけで、クリント・イーストウッドなんて監督も、その暗部をチクチク掘り出すのが好きな監督でございます。かつて猪突猛進だったアメリカも、今その方向性に迷いを感じている時期なのかもしれませんね。と言うと日本にも暗部があるのでございますが、な〜んかなぁ、日本ではその“暗部”がアンタッチャブルになっちゃっていて、なかなか取り上げられなかったりするのでございます。「出る杭は打たれる」なんていう実に日本的なことわざが、そういった体質を象徴していますよね。

さて、先ほど『ダンス・ウィッズ・ウルブス』が出てきましたが、ワタクシが思い出したのは、ロバート・レッドフォード主演の『大いなる勇者』という映画でございます。これも、白人とアメリカインディアンとの悲しい歴史に翻弄(ほんろう)された、ある白人男性の物語でございます。小さい頃にこの映画を観て、なんだかひどく悲しい気分になって、ストーリーはあやふやなのに、その悲しい感覚だけは鮮明に小さなトラウマになっております。小さいときに触れる芸術作品というのは重要でございますね。と同時に、「三つ子の魂百まで」とは、よく言ったものでございます。

ワタクシは3D(立体)版の『アバター』を観てきましたが、う〜ん、まだまだ過渡期の技術なんでしょうねぇ。ワタクシが観た方式の3Dでは、ちょっと疲れてしまったのでございます。いろいろな情報を読むと、どうもIMAXという方式が一番評判が良いようでございます。そういえば、昔、新宿高島屋にあったIMAXで観た立体映画は、非常に鮮明でスクリーンも巨大、とても迫力があったのを覚えております。ところが、今現在日本で稼働しているIMAXの映画館は、その本来の巨大なスクリーンよりは少し小さめのスクリーンだとか。まぁ、この不景気では、しょうがないですよね。それを考えると、新宿高島屋のIMAXが潰れちゃったのは、もったいなかったですねぇ。もう少し3Dブームが早く来ていれば、今頃ウハウハでボロもうけしていたでしょうに。

では、みなさまもよろしければ、『アバター』、ご覧下さいませ。3D版は非常に混雑いたしますので、余裕を持ってお出かけくださいませ。ではでは...

『アバター』のパンフレット他いろいろ


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