店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
『深いい話』という番組を見ておりましたら、こんなトピックがございました。ルーマニアでのお話だそうでございます。議会を通過し、大統領の承認を受けたにもかかわらず、ジャーナリストたちの強い反対を受けて、実際には施行されなかったようでございます。
なんだか変な法律、と思われたかもしれませんが、この法律の持つ意味は、意外に根が深いのでございます。実は実は、ニュースというものは「暗いほど」お金になるのでございます。暗いニュースほど視聴率もとれるし、新聞や雑誌の売れ行きも上がるのでございます。もっと言いますと「明るい内容のニュースでも、なんとか暗い要素を見つけて、ことさら、その暗い部分を報道する」ということもやったりいたします。
もうね、みなさん、テレビとかに騙されちゃいけませんよ。たとえば「世の中の声」といった感じで街頭インタビューのビデオとか流しますが、あんなの、片方の意見ばかりチョイスして放送すれば、いかにも多数派の意見のような印象を与えるのは簡単なのでございます。「どこどこの地域では、多くの人が反対しております」とか簡単に使いますが、あんなのも実際に調査して、「○○パーセント(調査数○○)」といった具体例を示さなければ、統計的には全く無意味。テレビってのは、「どんな番組を作ったら視聴率がとれるか」といった方向性がまず先行し、その方向性のためには、どのようなイメージやデータが必要か、ということで実際の映像をかき集めてくるわけでございます。
そうそう、雑誌なんかも、有ること無いことイッパイなのでございます。もし裁判沙汰になったとしても、その裁判でますます話題性が高まり雑誌が売れ、賠償金を払っても結果的には十分ペイできる、そういった皮算用が有ったりいたします。こういったマスコミの商業主義による報道の偏りは、マスコミ自身の“倫理観”に任せるしかないのですが、昨今の長らく不況で、マスコミも死活問題ですので、倫理観なんて優先している余裕も無いのでございましょう。街にあふれる暗いニュースが人々の不安感をあおり、ますます世の中を暗くして、不況を長引かせる。負のスパイラルというやつでございます。