店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ケケケ、本日は非常に興味深いニュースがあったのでございます。セブンイレブンの見切り販売のニュースでございます。コンビニでの安売りを認めてしまう。確かに画期的な出来事ではありますが、何もかも認めてしまうと、今度はフランチャイズの本部の方が倒れてしまうということにもなりかねないのでございます。それを、今までコンビニ本部としては危惧していたのでございましょうね。でもね、商売には「他がやっていないことをやる」というのもひとつの手でございます。公取委から指示を入れられる前に先手を打って、「他のコンビニがやっていない見切り販売を、セブンイレブンが率先して始めます! 業界初!」といった宣伝方法もあったのでございますよね。まぁ、それをやるには、決算方法など事前に緻密な突き合わせは必要ですけどね。
さて、本日は、このコンビニの問題がテーマではございません。みなさん、この「見切り販売」のニュース、今まではそれほど大きく取り扱われてこなかったこと、不思議ではございませんか。そして、公取委の裁定が下った後、堰を切ったように各種マスコミがニュースとして大きく取り上げております。これはね、実は、ニュースの対象が「コンビニ」だということによる、ある特殊な事情があったからでございます。
コンビニには雑誌が置いてありますよね。今やコンビニによる雑誌の売り上げは相当なものでございます。また、コンビニはかなりの量のテレビコマーシャルを流しておりますよね。さあ、気がつきましたか? コンビニはマスコミ関係にとっては貴重なスポンサーでありお得意様なのでございます。コンビニ批判の報道をするということは、マスコミは自分の首を絞めることになる可能性もあるわけでございます。それが、この見切り販売の問題が、今まであまり大きく取り上げられなかった原因でございます。同じようなことは、自動車メーカーでも起こります。昨年末の大量リストラの報道が手ぬるかったのは、自動車メーカーが莫大な広告費をマスコミに落としているからでございます。
本来、ジャーナリズムというものは、権力や金力からは独立しているべきでございます。ところがところが、そのジャーナリズムが広告収入というものに支えられている以上、どうやってもそのスポンサーの意向に逆らうような報道はやりにくい。提灯記事とまでは言いませんが、批判の対象が大口スポンサーの場合は、記事自体が非常に生ぬるくなるのでございます。
そこで思うのですが、NHKのような企業スポンサーを持たない報道機関というのは、こういった報道では貴重な存在なのでございます。もうね、NHKとかにはバンバン、こういったニュースを取り上げていただきたいものでございます。「セブンイレブンだけがやり玉に挙げられるのは不公平だ」、こういった意見もございましょう。ですから、すべてのコンビニに関して、詳細にこの問題を報道しちゃえばいいのでございます。ある意味、真のジャーナリズムの姿をNHKに見ることが出来るのでございます。