店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
またまた不景気の話題でございます。急に解雇されて、住む所にも困っている人が大勢いるようでございます。公団住宅の抽選会に外国人が殺到したり、その外国人が増えるのを嫌ってあえて抽選を行わない公団住宅があったり、手持ちの使っていない物件を安くお貸ししますという不動産屋が出てきたり、廃墟物件に無償で住まわせるという大家がいたり、街頭で炊き出しをする団体がいたり、色々なことが起きております。
困った人たちのために非常に安い条件でお部屋を貸すというのも、「じゃぁ適正価格で入居した人がバカを見るじゃないか」という意見が出たりいたします。廃墟物件もそれが宿泊施設だったりすると、「住む」ということには法律の壁があったりいたします。また、今、非常にゆるい条件で住む所を提供したとしても、景気が回復したときにどうします。適正価格に戻しますか。あるいは住まわせることが出来なくなったときに「出て行け」と言えますか。
救いの手を差しのべるということは素晴らしいことですが、安易に救ってしまうというのは、ぬるま湯の落とし穴に落としてしまっていることもございます。救う側も救われる側も、期間とか条件とかを最初にしっかり決めておくことが肝要でございます。快適すぎる生活というのは、人間、目標や夢を失います。非常に厳しいことを言うようですが、人を救うときには「ここまでやってあげるから、後は自分で這い上がってきてね」という姿勢が大切だと思っております。
名古屋の広大な地下街とかを、夜間使用させればいいのにねと思ったりいたします。そのかわり、早起きさせて市内随所を掃除させればいい。地下街を開放すると汚くなるとか見苦しくなるといった意見もあるでしょうが、今路頭に迷っている人たちの多くは、つい先日まで普通に会社の寮とかで生活していた人でございます。それに「後を汚さない」といったような条件を、最初にはっきり決めればいい。そういった取り決めや管理するノウハウは、今の日本が早急に身につけなければならないことだと思うのでございます。
余談ですが、韓国のソウル市へ旅行に行った方はご存じだと思いますが、ソウル市では早朝に大勢の人が街中を掃除しております。あれがボランティアなのか職員なのかは聞きそびれましたが、そのおかげで日中のソウル市内は、ゴミひとつ落ちていないのでございます。日本人は「ポイ捨て」に対してあまり罪悪感がなかったりいたします。“街を掃除している風景”というのは、意外に人の意識を変えるキーポイントかもしれないのでございます。