店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
『エド・はるみ物語』なるものが放送しておりました。まぁ、受付をやりながらしっかり見てしまったのでございます。このエド・はるみさん、若い頃は役者をしていたようでございます。ですから、いきなりドラマなどに採用されても、ソツなくこなせたのでございましょう。ただ、まったく売れなかったそうでございます。今回、エド・はるみさん本人が出演するこの『エド・はるみ物語』を見て、売れなかった理由を何となく察したような気がしたのでございます。
この人の演技は、いわゆる王道の鉄板の演技だと思うのでございます。基本に忠実な、きっちりとした演技でございます。でもどうも、きっちりとし過ぎて“遊び”が無いように感じられるのでございます。俗に言う「可もなく不可もなし」というやつでございます。
芸術作品というものは、「見せるポイント」というものがあるのでございます。ポイントはやや誇張して、そのポイントを目立たせるために「あえて勇気を持って捨てる部分」というものも、また必要になってくるのでございます。ところが、実直な性格の人だったりすると、すべてを完璧に整えようとしてしまい、結局、ポイントの薄い平板なアピールになってしまったりいたします。
つまり、エド・はるみさんが真面目に演技すればするほど、「上手なんだけど、なんか響いてこないなぁ」という演技に落ち込んでいたのではないでしょうかねぇ。真面目にやればやるほど、その落とし穴に深く入っていくので、これはなかなか本人が気づけなかったりいたします。というような事を、『エド・はるみ物語』を見て、少し思ったりいたしました。