店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、 いろいろ書いたりするかもです
またまたテレビ番組のお話しになって申し訳ございませんが、本日の『プロフェッショナル』(NHK)は、京菓子職人がテーマでございました。手作りの和菓子には、職人さんの細かい気配りが感じられるのがトッテモ良いのでございます。と同時に、食べてしまうと消えてしまう儚(はかな)さというものもございます。より深い気配りがこめられているからこそ、食べてしまった後の後ろ髪を引かれるようなもの悲しさもひときわなのでございます。
子供の頃、よく母親がおやつに和菓子を買ってきてくれたものでございました。和菓子というものは季節ごとに作るものが決まっていたりしまして、その和菓子の種類で、季節感を感じたりしたものでございます。そして、小さなころには「ただおいしい」というだけの存在だった和菓子も、最近では、その和菓子のおもむきに職人さんの思い入れや世界観を感じたりいたします。たかがお菓子といえども、小さな子供の頃から「本物」を与えることは重要だと思うのでございます。本物というものには、何十年も経ってからその真価がわかるような深みが潜在しているからでございます。