店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、 いろいろ書いたりするかもです
朝、ラジオをつけましたら、「見上げてごらん夜の星を」が流れておりました。ビギンが歌うカバーバージョンでございました。この曲を聴きながら、ふと3年前のある日の事を思い出したのでございます。
ワタクシ、3年前の正月に母親を亡くしております。火葬場からの帰り道、ボーとしながらふらりと立ち寄ったのが、名古屋市立科学館のプラネタリウムでございます。解説者の説明も上の空で、漠然と星を眺めておりました。「夕方の空」の説明が終わり、天空がゆっくりと「深夜の空」に向けて回転を始めたとき、その曲はかかったのでございます。坂本九の「見上げてごらん夜の星を」でございます。
「遺骨を持ってプラネタリウムとは、これまた異様な姿」と思われるかもしれませんが、ワタクシ、火葬場で遺骨をもらって帰ってきておりません。魂の抜け殻には何の意味もないと考えておりますので、母親のお墓も作っておりません。「鳥や魚や動物がお墓を作ったりしますか? 消えてなくなるのが自然の摂理」という考えでの遺骨やお墓の扱いなのでございますが、この件に関しましては各方面からいろいろ“おしかり”などを受けております。よい子は真似をしてはいけないのでございます。
といったことで、「見上げてごらん夜の星を」を聴くと、母親のことを思いだしてしまうワタクシでございます。ひょっとしたら、「お盆ぐらいは私のことを思い出せ」と、母親がワタクシにこの曲を聴かせたのかも知れませんね。お盆にちなんだ話題でございました。