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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-07-29 【そう目くじら立てなさんな】

ベッドの底が抜ける

以前、雑誌の取材がお店に来ていたことがございまして、キャストの集合写真を撮影したいということになったのですよね。それで、ニューハーフ6人、ベッドの上に乗りました。さぁ、写真撮影、というタイミングで、「バキッ」という盛大な音。ベッドの床板の力木の1本が、折れたのでございます。

力木は何本も入っておりますので、1本が折れたくらいで全員が床に落ちるなんてぇことは起こらないわけでございます。この撮影の後、東急ハンズでアルミのL字棒を大量に購入しまして、お店中のベッドの力木を補強したのは懐かしい思い出。床板を裏返すと分かりますが、廉価品のベッドほど、この力木をケチっていたりいたします。

逆に感謝する

イスラエルの選手が、選手村のダンボールベッドを壊したそうでございます。それがね、筋肉モリモリのアスリートが9人がかりで乗っかり、バッコンバッコン飛び跳ねて壊したとか。何だか「ダンボールチャレンジ」なんて名前も付いているみたいなこの行為、賛否両論飛び交っております。

「不謹慎だ」「謝罪しろ」「弁償しろ」なんてぇ声もございますが、ワタクシはそれは逆効果だと考えております。むしろ、製作会社のエアウィーヴ、そしてJOCは、この行為に「感謝」すべきでございます。壊されて、感謝? とお思いでしょう。その理由を、理路整然と申し上げましょう。

イスラエル版暮しの手帖

まずね、ベッドの上で飛び跳ねられたら、普通の木のベッドでも安物ならば2~3人で壊れます。それが9人がかりということは、ベッドの強度的には「最上級」ということでございますよ。その耐久性を、メーカー外部の人間が証明してくれたわけでございます。もうね、メーカーに取って、こんなにいい宣伝はないでしょ。メーカーは、最上級の感謝の弁を述べるべきでございます。

そして、JOC。安価でこれだけの耐久性のベッドを企画したことを、もっと自慢するべきでございます。そして、「この壊れたベッドも、100%のリサイクルが可能です」と宣伝することも出来る。イスラエルの選手に感謝しつつ、新しいベッドをプレゼントしてあげましょう。当事者の選手達もかなり各方面から責められている様子で、そんな選手達の救済も出来ますよね。

感謝でみんなが幸せに

エアウィーヴ・JOCには、すぐにでも、この事件に関する感謝の便を述べて欲しいものでございます。この「感謝」ということが、今後の展開に大きく影響してくるのでございます。「ダンボールチャレンジ」なんて名前が付いてしまったように、これを放置しておくと、「新たなチャレンジャー」を生み出しかねない。「俺たちは5人で壊した!」とかいうグループが出てきますよ。

これをね「感謝」「称賛」という形で締めくくると、新たなチャレンジャーは生まれない。だって、同じ事をやってもそれは「二番煎じ」であって誰も称賛はしてくれないからでございます。後々の同様な事件を防ぎつつ、ベッドの宣伝も出来て、賛否両論の中で困惑している当事者達を救済も出来る。一石三鳥でございます! いかがなものでしょうか?

クレーム対応の定石

さて、ここからは、一般論のお話でございますよ。クレームに対して、「貴重なご意見、ありがとうございました」で締めくくるのは、クレーム対応の定石となっております。これも、相手の「苦情」に対して「感謝」で返すわけですよね。「ありがとう」という語は、何という有能な言葉なのでしょう。ぜひ、日本に来ていらっしゃる外国人アスリートのみなさんに、覚えて帰ってもらいたい日本語のひとつでございます。


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