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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-05-15 【不合理な1円】

高額な領収書などには、「印紙」を貼りますよね。その他、契約書とか運転免許証の更新の書類にも印紙が必要でございます。この印紙というやつを「時代にそぐわない」と日本経済新聞が記事にしております。

多くの先進国が、すでに印紙を廃止するか限定的な適用にしております。そりゃそうでしょ、だって、デジタル文書には必要ないのですから。高額の取引をする銀行などは非常に負担が大きいのですが、デジタル通帳なら印紙税は不要。「アナログへの”ペナルティー”のような税で極めて不合理という声もある」と、記事は伝えております。

この20年間で、印紙による収入は5,000億円から2,800億円にまで減っているとのこと。そして世の中のデジタル化に従い、印紙税収はこれからもっと減るだろうと予想されます。減っていくとは言われても、現状2,500億円の税収入というのは捨てがたい。不合理だと分かってはいても、代替する税収入源が見いだされない限り、印紙の廃止は難しいというのが、財務省の考え方の様でございます。

当店のレジにも、印紙は用意してございますよ。以前は、¥30,000以上の領収書に必要でございました。当店ですと130分以上のコースにあたりますので、けっこう印紙の出番は多かったのでございます。今は¥40,000以上の領収書に変更になりましたから、当店では印紙の出番はほとんど無くなってしまいましたね。

不合理な税金と言って、今、急に思い出したのが、「セブンイレブンの消費税」。他のコンビニは消費税を単品ごとに計算しておりますが、セブンイレブンだけは、税抜き価格の合計にまとめて消費税計算をしております。この二つの方式、セブンイレブンで買い物をした時に「オヤッ?」と思われた方も多いのではないですか?

例えば、軽減税率で「税込¥100」の商品を3つ購入したら、当然、合計は¥300。ところが、セブンイレブンでは「税抜価格×3」の合計を先に出しますから、「税抜価格¥93×3=¥279」に軽減税率8%を加えると、¥301になる。まぁこれは、よく話題になっていることですからご存じの方も多いかもですね。たかが¥1ですが、この¥1が、日本中の全てのセブンイレブンの、毎回の取引ごとに蓄積されているわけでございます。

そんな批判を受けて、最近、セブンイレブンは、店頭の税抜価格表示を、小数点2桁まで表示させるとか。計算方式を変えるのかと思いきや、お客を無理矢理納得させる戦法に出てきました。まぁ、セブンイレブンぽいと言えば、ぽい。税込¥100の商品は、税抜価格¥92,59が併記されるのでしょうか。

これは「92円59銭」と書くのと同じでございますね。消費税のせいで、明治時代に逆行でございます。まぁ、アメリカなんかもドルとセントの単位がございますので、「欧米化」した、ということで笑いましょう(笑)。

さて、どちらの計算方式を選ぶから、各事業者に任されているのだそうです。だから、スーパーマーケットなどでも起こり得る事でございます。そこで思い出したのが、消費税なんてものが出来るはるか以前の昔の商店でのやり取り。合計金額に端数が出ると、「いいよ、この端数の○円はまけておくよ」とばかりに割引をしてくれることも多かったものでございます。

ですからそのイメージで、「計算方式のため、個別の合計よりも○円高くなっちゃったけど、その○円、まけとくよ!」なんて商売のやり方も出来ないでしょうかねぇ。レジの機械で自動計算される昨今では、難しいかなぁ。たった○円でも、まけてくれると嬉しいから逆にリピーターになっちゃうと思いますよ。セブンイレブンの中の人、どんなものでしょうか?


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