店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ワタクシは、飲食店では大規模なショーパブから小さなスナックまで何店か経験しております。風俗では、やはり大型店・中型店、そして2人だけのほぼ個人店の様なお店でも働いております。そういった様々な規模のお店で働いたことが、自分の知識として、役立ってまいりました。
で、自分の店を立ち上げてからは、ほぼお店にかかりっきり。そうしますとね、この業界の動向というものに疎くなって来るのですよね。自分も、そして自分のお店も、次第にガラパゴス化しているのではというのも感じております。そんな折り、様々なお店を経験しているキャストに出会いますと、業界の新しい風に触れたりいたします。
最近驚いたのは、ほとんどのニューハーフヘルスでは、個室待機になっているとか。個室に出来なくとも、カーテンで仕切ってキャスト同士の接点を全く無くす様な待機状態になっているとか。そしてさらに、キャスト同士の私語や挨拶を禁止しているお店もあるとのこと。う~ん、この業界は、そこまで来ておりますか。
実は、ワタクシ、4~5年前に、「店内での挨拶禁止」というのを、取り決めようとした事がございます。どうしても、挨拶のトラブルが絶えない。いっそ禁止にしてしまえばトラブル解消! と思ったのですが、当時はキャストの猛反対に遭いまして、あえなく却下されたのでございます。今思えば、ワタクシには先見の明が有ったのですけどねぇ(手前味噌)。
そして、キャスト同士の私語禁止というのも、さもありなんという感じでございました。実際に当店でも、近年、他の人と全く会話をしないキャストというのは珍しくない存在でございます。ただ、会話好きなキャストとそうでないキャストが混在してしまうと、お互いにストレスを溜めることになる。なまじっか長年営業しているが故の、悩みでございますね。
当店は名古屋で初めての大型ニューハーフヘルス店ということで、大きな先行者利益がございました。その最盛期は10年くらい前でしょうかねぇ。しかしそのあたりから、女装子・男の娘という新しい風が業界に吹き込んでまいりまして、この業界の勢力図は大きく塗り替えられていくのでございます。
ここで「先行者」というのが、大きな足かせ・手かせになってしまうのですよね。古いシステムや古い人間関係をなかなか刷新出来ない。後から参入したお店はまっさらな状態から構築出来ますので、新しい風に見合ったシステムや雰囲気で気兼ねなくスタート出来る。そんな新しい風を横目で眺めつつ、歯がゆい思いをしている今日この頃でございます。