店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
また、新聞の記事の拾い読みから。昨日は、子供を蹴った母親が逮捕されたお話でございましたが、今日もまた、母親が逮捕されたお話でございます。自宅に生後3ヶ月の赤ん坊を置き去りにして死なせてしまった母親が逮捕されるという記事が、出ておりました。ただ、この母親、あまり責められないのでございますよね。
逮捕されたのは、マッサージ店員の30才の女性。3ヶ月の赤ん坊を自宅に置いたまま、勤務先へ出勤。16時間後に帰宅すると、赤ん坊はすでに息が無く、慌てて搬送した病院で死亡が確認されたとのこと。胃には母乳が残っていて、暴行をうかがわせる傷もなかったそうでございます。「生活費を稼ぐために、寝かせてから仕事に行った。出かける時は生きていた」とは、母親の談。
記事によると、その母親、私立大中退後はアルバイトで生計を立ててましたが、今年に入って妊娠していることに気がつく。父親は誰か分からないとか。妊娠という現実を受け入れられなかったのか病院には一度も行くこと無く、4月に自宅のトイレで出産。名前は付けたが、出生届は出せぬまま、近所にも知られることなく、こっそり育てていたそうでございます。
なんかね、お母さんも3ヶ月で消えた命も、どちらもやるせないなぁ。両親とは疎遠だったみたいで、相談できなかったんだろうね。「父親が分からない」というところで、引け目を感じていたのかなぁ? 「出産」なんて、こんな神々しい行いはないのにね。それに、まだまだ、「シングルマザー=不道徳」とする古い道徳観も残っているしね。あぁ、やだ、やだ。
出生率がドンドン下がって来ていて、今や、日本は、滅びの道を進んでおります。先進国の多くも、この出生率の低さに困っておりますが、起死回生の復活を遂げたのがフランス。シングルマザーを助ける制度を進め、みごと出生率アップ。もうね、古式ゆかしき結婚制度なんていらないってことですよ。日本もさ、結婚前提で制度を進めるのではなく、女性が1人で子供を育てていける環境や意識を整備するべきでしょ。
ある調査によると、「初めて性的メディアに接した時期」をアンケート調査すると、男性女性ともに「小学5年生未満」がトップに来るそうでございます。大人が思っている以上に、すでに子供は「ませて」いるのですよ。「目を醒まさせちゃいけない」とか言って性教育を遅らせているとしたら、それは子供達が「間違った知識」を得る大きな原因になっているのですよ。
子供達が「ポルノ」に触れる前に、「ポルノは作り話で、現実ではない」ことを明確に植えつけるべきでございます。そして、性行とか妊娠といったことを、理想論の綺麗な例だけではなく、レイプだとか望んでいなかった妊娠だとか、そういったドロドロした現実も早めに教えておくべきだと思っております。そんな知識が有ったなら、冒頭で紹介した母子のやるせない事例もどこかで救えたのではないかなぁ、そんな風に思っております。
大人が思っている以上に、子供は巧みにスマホを使いこなしてますよ。有害サイトをブロックする仕組みなどもございますが、広大なネットの内容の前では、必ずしも機能しているとは言い難い。玉石混交で無法地帯のネットを有害なものとそうでないものを分けるなんて、どだい無理なお話なのでございます。人間の能力よりも進化してしまったネットを、今や人類は持て余しているのでございます。