店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
NHKの受信料の問題とか、地上波とネットの同時配信とか、日本のテレビ界はいろいろ停滞しております。その日本のテレビ界を驚愕させる様なニュースがございました。外資系のネットメディアが、日本のクリエーター達を高額の給料でヘッドハンティングしているそうでございます。
もうね、ワタクシ的には、「ほら見たことか!」でございます。日本のクリエーターが予算不足で今まで我慢していた事を、外資系のネットメディアで思う存分、番組制作に取りかかるのですよ。アイデアが有って、ノウハウを持ってて、予算は潤沢。一方、スカスカの日本の放送局。あ~あ、いやな図式。
ただね、そういった外資系の契約は、1年契約だそうでございます。結果が出せないとすぐにお払い箱。しかし、本来、クリエイトの世界はそれが正当だと思いますよ。終身雇用制で、年配の妖精さんが決定権を持っている日本の大手企業の方がおかしいのでございます。
さてここで、日本のテレビ局が自社の社員の「囲い込み」に入ると、泥沼になりますよ。囲い込むったって、社員の待遇を上げられる状況ではない。すると日本の因襲として、パワハラということになる。「行ったら、日本の中に戻る椅子はないぞ」と”脅す”ことになる。あ~あ、もう、何という前近代的な構造だろうか!
ここはひとつ、「行きたい」と言う社員には進んで行かせればいい。その時、「戻ってきたときのポスト」を確約してやるのでございます。出て行った人が全て「行きっぱなし」ということはないでしょう。多くの人は結果が出せなくなると解約されるはず。その人達を古巣のテレビ局(制作会社)が受け入れるのでございます。
その人達は、外資系で身につけたハリウッド方式の制作ノウハウを持っている。その新しい風を、日本の制作現場で活かすのでございます。まぁ、ちょっと気の長いお話になっちゃいますので、それまでに日本のテレビ界が存在しているかどうかという心配も有りますけどね。
これはね、韓国の映画界が、これで成功している。韓国の若いクリエーターがさかんにハリウッドに自分たちを売り込んだのですよね。そして何年かハリウッドで実績を残す。その人達が再び韓国に戻り、韓国映画の制作にたずさわることになる。近年、韓国映画が急激にハリウッドレベルに持ち上がったのは、そういった「人の流れ」が有ったからでございます。