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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-05-08 【かかりつけ弁】

まった、痛ましい交通事故が発生いたしました。大津市の保育園児の列に車が突っ込んだ事故でございます。保育園側は万全の体制で信号待ちをしておりましたし、運が悪かったとしか言いようがない事故ですよねぇ。

保育園の園長さんが、泣きながら記者会見をしておりました。どう考えても、保育園は「被害者」。その被害者が記者会見で「ごめんなさい」と謝る事態になってしまう。いつもながら、この国の、この記者会見のシステムは、おかしいと思うのでございます。

もちろん、これは、保育園側にも何らかの「落ち度」が有るかもしれないという前提でマスコミが動いているわけでございます。事態の詳細が明らかになっていない段階では、マスコミのその対応は、まぁ仕方が無い部分もございます。

ただね、加害者側が逮捕されていてアンタッチャブルな状態にあり、それ故、インタビューしやすい被害者側にマスコミが殺到するというのも、どうにも不公平でございます。事故後の対応に忙殺される中、会見にまで引きずり出された保育園の園長が、あまりにも痛々しかったのでございます。

これね、「明らかに被害者」と分かる場合には、「事件後の何十時間かは、マスコミは被害者に接触してはいけない」というのを、法律で定められないでしょうか。マスコミは、突然家族を失って哀しみに暮れる人に対しても平気でインタビューをする。「悲しい表情」が欲しいと言う、ただそれだけの目的ならば、マスコミの意図は悪趣味この上ないのでございます。

こういうのってね、弁護士会が出て行けないのでしょうか? どっちみち、裁判になります。当然、最低でも国選弁護人が双方に付くわけでございます。だったら、事故の直後に、「とりあえず被害者の言葉を代弁する人」として弁護士を派遣できないのでしょうかねぇ。

そんな事を考えますと、かかりつけ医と同様に、かかりつけ弁(護士)なんてのも必要だなぁと感じるわけでございます。訴訟大国のアメリカだと当たり前の事なのでしょうけど、「双方の話し合いでウンヌン」ってのが多い日本では、難しいかなぁ。


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