店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
「ありがとう」という語を例に、その感謝の度合いが高くなるにつれて、「どうもありがとう」「ありがとうございます」なんて語を紹介しております。最上級に向かって「このご恩を一生忘れません」「誠にありがたく心より厚く御礼を申し上げます」といった長い語になる。最後は、「英語に訳せない!」と悲鳴を上げるというオチになっております。
その映像ではさらに、失礼な方向への言葉も紹介しております。「どうも」「すいません」と謝意が弱くなり、「すまん」「ごめん」と進み、最も最下級の謝罪の言葉として「悪い」をあげております。「日本で友人からプレゼントをもらったら、『Bad(悪い)』と言えば感謝が伝わる」という笑いで、その落語は締めくくられております。
まぁ、確かに「悪い」は使いますけど、この場合は「(わざわざ)悪い(ねぇ)」という長い語が省略されていたりするわけで、日本語の「省略の美学」があるわけでございます。感謝するときに「悪い」と言ったり、プレゼントを「粗品」と言ったり、日本語は奇奇怪怪でございます。
さて、先日、NGTナントカのメンバーが暴行事件に遭いまして、それでその被害者の女性が「謝罪会見」を開いたというので、ファンがみなお怒りでございます。さらに、さらに、海外のメディアまでもが、「日本では暴行被害者の女性に謝罪をさせる、女性蔑視だ!」と変な思想まで盛り込まれる始末。まぁ、被害者が男性であったとしても、「謝罪会見」になっちゃったでしょうねぇ。
被害者が「お騒がせして申し訳ございません」と言っちゃうから謝罪になっちゃうけど、まぁこれは時候の挨拶のようなもの。何かトラブルに遭遇すると条件反射的に謝っちゃう気質は、日本人のDNAレベルで刻まれてるのかもしれませんよね。
でもね、NGTナントカに関しては、「事務所関係者、出てこいや!」って感じ。どうしてアイドル本人に会見させるかなぁ。もみ消そうとしたスキャンダルを自分で暴露した「罰」ですか? となると、SMAP 解散時の、あのSMAP 本人達の謝罪映像と重なるのですよね。人気商売の、辛いところなのかなぁ?