店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」と言えば、店内を余すところなく陳列スペースにしてしまうのが有名でございます。これに習ってか、最近はコンビニでも棚の側面に小袋のお菓子などをフック陳列しております。あれ、ワタクシの様に横幅が広いと、よく引っかけて落としちゃうのですよね。今日も、ひとつ、落としてしまったのでございます。
ワタクシ、そんな感じで落とした商品ってのは、だいたい買っちゃいます。たとえ衛生的に問題ない商品であったとしてもですよ、1度床に落ちたものを他の人に買わせることになるってぇのは、後味が悪いのでございます。以前なんか、レジ横に置いてあったチロルチョコレートの箱を引っかけて床にぶちまけてしまい、チロルチョコレート1ケース分を購入したこともございます。
棚と棚の間を抜ける時に、何やらポトッと音がしたのでふり返りますと、これが落ちておりました。「発芽アーモンド」。小さな小袋ですし、まぁ100円程度だろうと思いつつ、拾い上げてカゴに放り込んだのでございます。レジで会計を済ませ、お家に帰ってレシートを見返して、驚愕の事実、発覚! でございます。
何と、この「発芽アーモンド」、税込価格¥378。オイオイ(笑)、¥400近い商品を棚の側面にフック陳列するなよな。一緒に並んでいる他のお菓子は¥100程度なのに、これだけ¥378。どんだけ危険なトラップだよ(笑)。
この「発芽アーモンド」なるもの、いったい何なのか? 困った時のグーグル博士。驚くなかれ、日本経済新聞の電子版が、この商品を記事で扱っていたのでございます。「初の商品化」とか「1年がかりで開発」とか書いてございます。GABAとかいう栄養素が、普通のアーモンドの10倍も入っているそうでございます。
パッケージには「栄養機能食品(ビタミンE)」の記載がございます。いったい何ざんしょ? サプリメントの様なものでしょうか。ヨーグルト? いいえケフィアです。いや、こんなCM覚えてる人いないよね。話を栄養機能食品に戻しましょう。取りあえず、厚生労働省のサイトにジャ~ンプでございます。
清涼飲料水などに「トクホ」ってのが有りますでしょ。あれにごく近い分類の様でございます。ただ「トクホ=特定保健用食品」と呼ばれているものは消費者庁の審査が必要で、トクホマークなんてのも決められてる。一方、この栄養機能食品ってのは、マークもなければ審査も届け出も必要なし。特定の栄養価が国の基準を満たしていれば、栄養機能食品って勝手に明記していいみたいでございます。
まぁ、理屈は置いといて、食べてみましょう。見た目は普通のアーモンドと瓜二つ。いや、この場合は、アーモンド二つ。食べてみても、まぁそれほど普通のと違うわけではない。ほんの微かに、青臭い香りが口に残るかなぁ、といった風味でございます。一袋¥378ですので、バリバリボリボリと食べるのはもったいない。一粒ずつ、大事にいただいているのでございます。
日本経済新聞の記事では、この「発芽アーモンド」という商品を「お菓子」と説明しております。けどねぇ、この価格だと、お菓子の棚ではなくサプリメントと一緒に並べるべきかもと思うのですけどねぇ。アーモンドごときが¥378、売れるかなぁ?
そうそう、このアーモンドで「アーモンドグリコ」を作ったら、「1粒で2度美味しい10倍のビタミンE(当社比)」なんてキャッチフレーズになるのでしょうか? チョイトお高いアーモンドグリコになりそうではございますけどね。ちなみに、アーモンド200%のアーモンドグリコなら、すでにこんな商品がございます。