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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-05-08 【パソコンテレビの頃からずっとテレビはSHARP】

店内、各プレイルームにテレビを置いております。この液晶テレビの時代に、お部屋のいくつかはまだブラウン管のテレビが置いてあったりいたします。もちろん、今の地デジは映りません。ルーム内で環境ビデオを映すのが目的なので、とりあえず映ればいいということで古いまま使い続けておりました。

でもねぇ、さすがに、最近、調子が悪くなってきた。あるテレビなどは、電源を入れて画面が映るまでに、かなりの時間がかかる。その「かなり」がハンパない。2~3時間、調子が悪ければ5時間くらい待たされる。テレビ黎明期の時代でも、そんなには待たされなかったのでございます。

まぁ、明らかに故障してますので、火を吹く前に交換しなければと思いまして、今日、午前中、いそいそと行って参りました! ビックカメラ! 古いテレビを全部刷新するつもりで、突撃! 目指すはテレビ売り場! 目標、液晶テレビ3台、確保!

と、まぁ、古いブラウン管のもの、そして液晶だけど地デジ以前の機種(これがハンパないヤツ)、こういったものを全部入れ替えるつもりで、ビックカメラでお買い物でございます。置き場所のスペースなどを考え、持参の巻き尺で寸法を測りながら、3機種決定! SHARPのアクオス2台と、展示品の激安テレビを1台購入でございます。

配送の手配などをして貰おうと店内を見渡すと、アクオスのジャンバーを着た頼もしそうな店員さんがいらっしゃる。年の頃はアラフィフティー(50才前後)かな? 少し渡辺謙に似た顔立ち。胸に「メーカー説明員」という赤い札を下げておりました。

まぁね、アクオスを買うのだから、そのアクオスのメーカーの人にお願いして、ちょっと喜ばせたいじゃないですか。それでなくてもあの会社、近年いろいろ有りましたからね。ということで、その渡辺謙に声をかけたのでございます。

滞りなく配送の手配をしていただき、なんと即日配送、今日の夕方には届けられるとのこと。こういうところ、量販店の強みですねぇ。ネットで何でも買える時代になんとかお店に足を運ばせようとする量販店の企業努力、敬服したのでございます。

さて、お会計も済ませて、帰りしな、ワタクシ、その渡辺謙にひと言かけました。

「メーカーからいらっしゃってるのですか? いろいろ大変でしたけど頑張って下さい」

すると、微(かす)かではございますが、晴れやかな笑みが一瞬、その渡辺謙の顔に浮かんだのを、ワタクシ見逃しませんでした。明らかに「メーカー」という語に反応されたように思えたのでございます。そして、嬉しそうに、ご自身の名刺を差し出して下さいました。ワタクシ、恐縮して、その名刺を受け取ったのでございます。

お店に戻ってから、その名刺を見て、少しビックリ。「メーカー説明員」という名札でしたので、てっきり、SHARPから派遣されて来た社員さんだと思ったのですが、名刺に書いてあった社名は、派遣会社のものでございました。

でも、売り場での堂々とした姿、そして何よりも、ビックカメラの若い店員さん達がその渡辺謙に指示を仰ぎに来てまして、それにテキパキと答えておりました。派遣社員とはいうものの、その売り場ではかなりのベテランの様でございます。それで、ワタクシ、渡辺謙がワタクシの「メーカー」という語に反応したのが、妙に気になったのでございます。

以前は、本当に、SHARPの社員さんだったのかもしれませんねぇ。近年、あの会社、相当数の依願退職者を出しておりますから、もしかしたらその中の1人なのかもしれません。ただね、ワタクシ、売り場での出来事を思い返しますに、渡辺謙の反応に何かしらの「誇り」を感じたのでございます。少なくとも、都落ちをした人の表情ではございませんでした。

社を離れ、今は派遣として業務していても、魂はメーカーに残しているのかもしれませんねぇ。着ていらっしゃったアクオスのジャンパーは、相当に年季の入ったもの。様々な経験や思い入れが、あの、ややくたびれたジャンパーに蓄積されているのかもしれません。坂本龍馬は脱藩しても、魂は常に土佐に置いとりました。渡辺謙の顔と坂本龍馬が、ワタクシの脳内で重なったのでございます。

まぁ、ワタクシの想像(妄想?)ですので、真実は分かりません。SHARPという会社は、上層部のお人好しのために、会社存亡の危機に立たされることになりました。でも、現在、量販店の売り場には、大量のSHARP製品が並んでおります。このまま、なんとか、持ち直して欲しいですねぇ。そして、今だ魂を社に残している人が、もし戻れるような事があれば、ワタクシも嬉しいですねぇ。


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