店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
3・11が近いという事で、テレビなども震災関係の番組が多いのでございます。ワタクシ、毎年この時期に放送される震災がらみの番組が嫌いで、ほとんど見ないようにしております。人間ドラマに固執する番組が多いからでございます。
ワタクシとしては、当時の行政の対応、電力会社の備え、原発に関わる様々な人達の事情、そういった「世の中の仕組み」に関わることを客観的に検証してもらいたいのですけどね。時間が経過したから言えること、時間が経過したから変わってしまったこと、そういう事も有るものでございます。
都市部では、あっという間にビルが建て代わったりいたします。久しぶりに裏道を歩くと、真新しい見知らぬビルに出会い、驚かされることもままございます。都市部の建て代わりの速さを見るに、仮設住居から出られるのに6~7年かかるという現状が、どうしても不可解でなりません。
のでございます。メルトダウンする事は無く、日本の原発の信頼度は世界一に輝いたことでしょう。当然、日本は原発をさらに推進し、海外への原発輸出も増えたでしょう。日本の家電メーカーはより信頼度を増し、東芝の原発事業だって、主導権を失うことは無かったはずでございます。
汚染を理由に、日本の農産物が輸出できない時期がございました。それだって、逆に、あの爆発さえなければ、世界中から同情を得て大幅に輸出量が増えた可能性もございます。慌てて日本から脱出した外国人も無く、逆に日本への観光客が劇的に増えたかもしれません。
脱原発で世論が固まっている昨今、「原発推進なんて流れ、起きるはずが無い」と思われますか? でも、あの震災で、福島第二原発や宮城県の女川(おながわ)原発は、大津波の直撃を受けながらも安全に停止させているのですよ。もし、福島第一も同様に停止させられていたら、もちろん爆発はなく、原発周辺の避難騒ぎ、放射能汚染・除染騒動も無かったのでございます。
現在の脱原発への流れは、「あの爆発を見てしまったから」ですよね。「知らぬが仏」なんて言いますが、人間というもの、知ってしまった事に大きく左右されるのでございます。知らないまま原発推進が進んだ未来、知ったために脱原発に走った未来、どちらが良いとか悪いとかは申しません。
アメリカのスペースシャトルは、数度の大事故を経験しております。しかし、その事故の直後、すべての宇宙飛行士が、「事故に関係なく、宇宙へ行くことを強く希望する」とNASAに進言しているそうでございます。「危険なのは折り込み済み」と宇宙飛行士は考えているのでしょう。
JR福知山線の大事故が起きた際、鉄道会社の不備を非難する声は多く出ましたが、「そんな危険な路線、廃止してしまえ」という声は出ませんでした。そりゃ当然ですよね。「ルールさえ守れば安全」ということをみんな知ってますからね。
では、こんな例は? 公園の遊具、子供が怪我をすると、「その遊具は危険だから撤去してしまえ」という声が上がり、その公園だけでなく、日本中の公園から同じ遊具が消えていくという例。これはどうして起きるのでしょうか? お役所の”事なかれ主義”の現れなのでしょうか?
「事故が起きたから危険」という考え方、「事故が起きたから今後はより安全になるだろう」という考え方、どう考えるかはその時・その人の状況次第でございます。自分の野望とか、生活の利便とか、お仕事上の都合とかが関係したりいたします。
日本全国の電気の供給能力が、原発に頼っていた震災前よりも増えたそうでございます。原発停止で減った量を、火力・風力・太陽エネルギーで補填してきた結果でございます。こうなると、「ほら、やっぱり、原発なんていらなかったじゃん」という話になってしまいます。