店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
新年も1週間が過ぎまして、テレビ番組も通常に戻りつつございます。NHKの大河ドラマ、最初の方をチラッと見てみました。店番をやりながらなので、あまりジックリとは見れないのでございます。明日にでも腰を据えて、録画を見ることにいたしましょう。
どうも大河ドラマは、男性が主役の年しか興味が湧かないのでございます。ということで、1年ぶりでの視聴、大河ドラマ『西郷(せご)どん』なのでございます。主役の鈴木亮平さんは、まぁ器用な役者さんでございますね。役に合わせて太ったり痩せたり、時にはパンツを被ったりと、多才でございます。
何でも出来る、まぁ悪く言うと「器用貧乏」な役者さんというのは、非情に使い勝手の良い”脇役”として重宝されることが多いのでございます。逆に、不器用なゆえか何かしら目を引くという人の方が、その不器用ながらも主役に抜擢されることも多い。ですので、鈴木亮平さんの主役は、ワタクシとしてはチョイト微妙な気持ちなのでございます。
もう1人、脇役として重宝されてきた女優さんがございます。西郷隆盛の妻の役の「黒木華(はる)」でございます。彼女も、なまじっか演技力に長けているために、どんな役も無難にこなすのでございます。しかし、主役として抜擢されると、そのアクの無さが災いして埋没しやすいのでございます。
主役を張るというのは、どこか「悪目立ち」が必要だと考えております。「我(が)」と言うのでしょうか、「反体制」と言うのでしょうか、回りの人達に「仕方ねぇなぁ、こいつのやり方につき合ってやるか」と思わせてしまうのでございます。まぁ、その悪目立ちを補って余りある”輝き”を本人が持っているからこそ、回りが従順するのでございますけどね。
さて、鈴木亮平と黒木華のご両人、組み合わせとしては、どちらも同じタイプで良いコンビだと思うのでございます。ただ、どこかに「アク」を持たないと、2人合わせて平凡な演技になってしまいそうで、少し心配しております。まぁ、ワタクシの好きな女優さん、黒木華さんが抜擢されたことは、個人的には大喜びなのではございますけどね。
ただねぇ、その黒木華さんの初登場の場面が、老け役とか、もうね、NHK、最悪! 肌ピッチピチの若い人が老け役やっても、キマルわけないじゃん。どうして、もっと一番綺麗な姿で登場させないかなぁ? この「老け役初登場」の技法は、朝ドラでも頻繁に使われる。もう、どうにかして!
「アク」が有るとか無いとかというお話をいたしましたが、純粋な物にほんのちょっと不純が混じるというのは重要。甘い物にほんの少し塩を入れると甘みが増すでしょ。シリコンという”土”にほんの少しの不純物を混ぜると、トランジスタという現代ITの要(かなめ)となる部品になる。
歌や演技も同様。純粋すぎる歌や演技は、どうしても今ひとつ魅力を欠いてしまうのでございます。ほんの少しの、何かしらの「アク」、これがあると、その歌や演技が俄然魅力を帯びてくる。しかし、度を超すと、単なる悪目立ちになってしまう。