店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ノーベル平和賞が、相変わらず政治的広告塔でちょっとげんなり。他の全ての賞が「成果」に対して与えられているのに、この平和賞だけは「注目度」で選ばれておりますよねぇ。で、そこに政治的なメッセージが見え隠れする。あぁ、嫌だ、嫌だ。
核禁止条約が注目を浴びたようですが、実際、あの核禁止条約は何の成果も出してない。日本も署名しておりませんし、核保有国はじめ先進諸国の多くが不参加でございます。そりゃそうでしょ。自国の軍事同盟を無視して、何の強制力もない「署名運動」に参加は出来ないのでございます。
党首討論会でも、核禁止条約不参加を追及する声が野党から上がりました。そりゃ、被爆国として核兵器廃絶は「理想」ではございます。しかし、すぐ隣の国がミサイルの試し打ちをバンバンやっているというのが「現実」。理想は理想、でも現実を語らなければ理想は語れないのでございます。
ICANの受賞は、ミサイルの国への牽制でしょうねぇ。でもねぇ、先に核を持った国(米、露、英、仏、中)が「これ以上核兵器を作らせるのはやめましょう」って取り決めをして、でも自分たちが持つ核兵器を手放すわけではない。この「核拡散防止条約」の経過には、ちょいとズルイ部分があるのでございます。
しかも、イラクなどがいいようにアメリカに攻め込まれているのを見れば、「あぁ、核さえ持っていればなぁ」という思いをミサイルの国が持つのも当然かと。あの国は、朝鮮戦争の恨みがありますからねぇ、アメリカには。
トランプとミサイルマンのやり取りで「世界三次大戦だぁ」とかいう慌てん坊記事もございますが、それは両氏を見誤ってる。狂気そうに見えて、この2人は全然狂気ではない。絶対やらかしちゃいけない事を十分察した上で、牽制球を投げ合ってる。ミサイルの試し打ちだって、律儀に無難な場所ギリギリにいつも落としている。あのコース設定は、実に冷静と言わざるを得ないのでございます。
本当の狂気ってのは、ラスベガスの乱射事件の犯人みたいなヤツ。ああいうのは恐い。何も前兆が無く、いきなり発狂する。それでいて、バカではない。周到に計画を実行する賢さを持ってる。もし、そんな人が、どこかの国の指導者となり、軍隊や核兵器を動かす権限を持ったとしたら? あぁ、くわばら、くわばら。
ワタクシは、ミサイルの国の核保有に関しては、すごく楽観的。拉致問題さえ無ければ、もう少しフランクなお付き合いが出来たのではないでしょうかね、あの国とは。少なくとも、キムチの国よりは、話し合いが出来る感じがするのでございます。