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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-04-10 【根性は男なんだろうねぇ(失礼)】

伊藤みどりさんのスケーティングを「フィギュアにアスリートの風を持ち込んだ」と称したスポーツアナウンサーがおりました。カルガリーで銀メダルを受賞したときのことでございます。豪快にスピードを出し、力強くジャンプする様は、まるで陸上競技の走り幅跳びのようでございました。

ワタクシはかつて、浅田真央さんのスケーティングを、「胴体が固まっている」とか「ニューハーフではないか?」とか、ほんと、いろいろ勝手なことを申させていただきました。ワタクシのそんな感想も、やはり浅田真央さんに「アスリート的なストイックさ」が有ったからでございます。

そのアスリート精神で世界中を涙させたのは、ソチのフリープログラムでございます。世界中のアナウンサーが涙声で解説をし、その様子がYouTubeに各言語ごとにアップされておりました。メダルが絶望的な状況に置かれたとき、彼女が常日頃目指しているスケートが成就したのでございます。

運に恵まれない人でございました。僅差の年齢制限で、トリノの出場が叶いませんでした。その後、ジャンプを過小評価するようなルール変更に翻弄されもしました。隣国のあの人とライバル扱いされるのも、本望ではなかったでしょうね。浅田真央さんは、孤高のアスリートでございますから。

アスリート的な固い演技から、ここ数年前から柔らかい表現も醸し出せるようになったと感じておりましたが、それが出来る体型とジャンプとは両立が難しかったようでございます。天は二物を与えずとは、皮肉な言葉でございます。

逆風に吹かれることの多い人ですが、その逆風が有ったからこその今の浅田真央さんかもしれません。報道によると、3月くらいから引退の兆候が見えていたと言いますから、平昌五輪への出場の可能性がほぼ消えて、決断されたのでしょう。

これからは、プロスケーターとして、あるいは解説者として、あの笑顔を見続けたいですね。卓球の愛ちゃんが結婚したとき、ひとつの時代の移り変わりを感じましたが、今日、またひとつ、ひとつの時代が終わり、新しい時代の幕開けを感じたのでございます。浅田真央さん、お疲れ様でした。


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