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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-01-02 【現代語の「初心」は、また別の意味に変わっております】

ただ今、1月2日の深夜。営業終了後にフラッと夜食を食べに外出。道すがら、近所の店舗の営業状態を観察中。

「松屋」は休業。まぁ、これは毎年のこと。「ラーメン藤一番」は、ガシガシに営業中。早仕舞いしたのは大晦日の夜くらいで、その他はほぼ通常営業。

ブラリブラリと歩き進みまして、東新町の「なか卯」へ。ここも、ガシガシの通常営業。ここは、大晦日の深夜にも年越し蕎麦を食べにまいりました。ということは、年末からブッ通しで営業でございますね。

結局、なか卯で軽く夜食を取り、コンビニで買い物をして帰宅いたしました。いやぁ、ほんと、正月感のない道中でございました。コンビニにも、あまり正月風の商品は置いてありませんし、なんとも普通の日と変わらない。ここまで普通ですと、まぁ便利ではありますが、ちょっと寂しくなるのでございます。

まぁ、季節感がないないって言ってましても、一番季節感がないのは、当店でございますけどね。年末年始の混み具合は、毎年、まったく予想が付きません。今年は、年末が非常に混み合いました。元旦と2日は、まぁのんびり。

Uターンラッシュがそろそろ始まっているとのことですので、3日か4日あたりでバタバタとしてくるかも知れませんけど、これもなんとも言えない。1月の第1週がのんびりで、第2週に極端に集中した年もございました。

ということで、サービス業ってのは、いついらっしゃってもいいように、ただひたすら「待つ」お仕事なのでございますよね。従業員にも時々言っておりますが、サービス業は「ランダムにやってくるものを、ただひたすら受け止めるだけのお仕事」なのでございます。

世の中の季節感が希薄になるに従い、お客様の「流れ」も、ほんとランダムになってきております。そのランダムな流れを受け止めるために、サービス業はますます季節感を失っていく。それを受けて、お客様の動きがさらにランダムに...おやおや、「季節感ないスパイラル」とでも呼びましょうか。

どうやら、世の中から季節感が薄れていくのは、必然の様でございます。薄れていく季節感ですが、自分の中では、小さな小さな節目を大切にして、常に新鮮な感覚を失わないようにしていきたいと思っております。

節目節目で必要となる「新しいものを受け入れる感覚」。これを世阿弥は「初心」と呼びました。常に初心を感じ、受け入れ続けられることが、精神的な若さなのかもしれませんね。では、では。


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