店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
JOCが、「金メダル数世界第3位」を、次の東京オリンピックの目標としております。これは、「開催国はメダル数が1.5倍に増える」なんてことが言われておりまして、実際、英国は北京・ロンドン・リオと確実にメダル数を増やしてきております。それを考えますと、次回の東京では、大幅にメダル数アップが期待できるからでございます。
開催国のメダル数が増えるというのは、「地の利」が有るからでございましょう。外国人勢は、気候・食文化・習慣が違い、移動のストレスもございますからね。では、4年後、日本人選手は本当に「地の利」を生かせるのでございましょうか? この点で、ワタクシといたしましてはチョット心配なことがあるのでございます。
まず、食文化。選手村の料理が美味しくないとか口に合わないというのは、時々聞かされます。特に和食は独特ですから、日本以外で本物の和食を食べられるというのは希有。それでペースが乱れるということは有るでしょう。それを考えると、「普段からあまり美味しい物を食べていないアメリカや英国は(失礼)、食文化の違いの影響を受けにくいのかな」なんていう強引な推測も出来てしまいます。いや、失敬、失敬。
ところが、おもてなしの国、日本。日本人ってのは、こういうところを異常に頑張ってしまう。多分、外国人勢の口にピッタリ合う食事を研究し選手村で提供してしまうこと、受け合い。しかも、現地の料理より、数段美味くしてしまったりする。海外の選手は、選手村の食事でかえって元気になってしまう可能性大なのでございます。もともと東京という場所は、世界中の料理が食べられる街でもございますしね。
食文化の次は、習慣の違い。これも来日する外国人観光客が口を揃えて日本の過ごしやすさを絶賛するように、日本は外国人に優しい国。治安の良さ、人の親切さ、そして先ほど申し上げた食事の美味しさ、この三拍子揃っている国は、世界広しと言えども日本くらいなものでございます。外国人の選手がストレスを溜めるという要素が、まったく思いつかないのでございます。
外国人選手がストレスを溜めない国、日本。これは、地の利をまったく生かせないところか、逆に日本以外の国の選手をパワーアップさせてしまうのでございます。これでは日本のメダル数アップなんて、無理。無理は言いすぎでも、非常に難しくなるかも。ワタクシの勝手な妄想ではございますが、こんな想像が出来るのでございます。
ここで、結論。ワタクシの独断で、勝手な結論。東京オリンピックでは、メダルは狙わない。もともと「おもてなし」を全面に出していた誘致ですので、ここは「おもてなし」に徹しましょう。外国人選手が気持ち良くプレーして、メダルをいっぱい持って帰ることを至福の喜びといたしましょう。あぁ、自虐的だなぁ。頑張っている日本人選手に、怒られそうな物言いでございます。でも、「ホスト役」ってのは、そういうものでしょ。
「おもてなし」で誘致成功した東京オリンピック。これには、深く重要な意味がございます。そもそも、日本は「道」の国。柔道・剣道の「道」でございます。道の精神は、相手を思い遣る心。つまり、「おもてなし」は日本の「道」の精神の現れなのでございます。でしたら、ここは、その「道」の精神を、思いっきり世界中にアピールしましょうよ。