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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-06-29 【負けても盛大な拍手でございました】

相変わらず、ウィンブルドンで寝不足ぎみのここ数日でございます。ただ、本日深夜の「フェデラー×ウィリス戦」は、ほんと、楽しかった。ちょっと説明いたしますと、フェデラーは、世界ランキング3位のスイスのプレーヤー。一方、ウィリスは同ランキング772位のイギリスのプレーヤー。この3位と772位という極端な組み合わせが、試合前から注目の的でございました。

さらにこの試合を面白くさせているのは、開催地がイギリスである事。ウィリスのホームでございます。トーナメント序盤でありながら完売の客席。そして、その観客のほぼ全てがウィリスを応援してる。ランキング3位の選手が772位の選手を前にして、圧倒的なアウェイで戦うという状況。しかし、どこかしらエキシビションマッチの様なほがらかな雰囲気でございます。

アンパイアも線審も、楽しそうにしている。顔から笑みがこぼれることも。そして何より、ウィリス自身がゲームをすごく楽しんでいる。テニス教室のコーチが、ウィンブルドンのセンターコートで、ランキング3位の選手とゲームが出来る。そんな体験は、多分、一生に一度のことでしょうねぇ。そんな奇跡を、ただ、ただ、楽しんでいるようでございました。見ている方も、時々笑ってしまう、実に楽しいゲームでございました。

結果は、フェデラーのストレート勝ち。ウィリスも頑張っていたのですけど、劣勢になりかけると猛烈なスーパーショットで取り返すフェデラーとは、力量は歴然でございましたね。でもね、フェデラーも、この予選6試合を勝ち上がってきた街のテニスコーチを、祝福しているようでもございました。これだけ力量があれば、余裕でございますよね。フェデラー、大人なのでございます。

盛大に負けてしまったウィリスではございますが、こと日本には「敗者の美学」というものがございます。よく言われるのは「判官贔屓」。源平合戦での源義経に由来いたします。さらにもう一つ、「盛者必衰」で表される平家物語もございます。こちらも、やはり滅んでいく平家の姿に、ある種の「美学」を追及しております。

日本人に根付く「敗者の美学」が、源平合戦の源氏・平家、両者から由来するというのは、歌舞伎の功績でしょうか? とにもかくにも、ドラマ好きな国民性である事は間違いないようでございます。

さて、話は戻って、ウィンブルドン。両方真っ白なテニスウェアが、やはり、分かりにくいですよねぇ。よ〜く見ていないと、どちらがどちらか分からなくなる。わが家のちっちゃいテレビ画面だと、なおさら難しい。キャップのてっぺんに、「フェ」とか「ウィ」とかマジックで書いておいてもらえませんかねぇ。あ、「フェ」とか「ウィ」では、日本人にしか読めないか(笑)。といったところで、このへんで。では、では。


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