店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
昨日は「白米」の話題が出ましたが、今日もご飯のお話。ワタクシはね、豚汁が大好きでございます。松屋へ行っても「豚汁変更」にするのは当たり前。ひとつの食品でバランス良く栄養を含んでいる豚汁は、「完全食」なのでございます。
ただね、ひとつ残念なのは、松屋においてはこの豚汁がサイドメニューであること。おかしいだろ!(プンプン)。完全食である豚汁が、どうして「サイド」なんだ! 今こそ、豚汁に光を当てろ! 豚汁をメインにしたメニュー、そう、「豚汁定食」を期待して止まないのでございます。
ただ、解決法はございます。天はそこまでワタクシを見放してはおりません。松屋には「定番朝定食」というものがございます。これのみそ汁を豚汁に変更いたしますと、な、なんと、「ほぼ豚汁定食」の出来上がり。「ほぼ」と付けたのは、これが朝定食であるために、午前中しか注文できない不自由があるからでございます。
「選べる小鉢」も、魅力的。納豆でタンパク質重視も良し、疲れた朝はとろろで精力を付けるも良し、ミニ牛皿で牛丼気分を味わうのも良し、暑さの朝は冷や奴で清涼感を求めるのも良し。ワタクシは冷や奴がお気に入り。玉子をご飯にかけ、玉子かけご飯にするのが定番でございます。
さて、今朝のお話。いつものように券売機から朝定食を注文したときに、その出来事は起きた。もともと生卵が付いているのに、あえてサイドメニューの「生卵」ボタンを押してしまったのでございます。そして「豚汁変更」のボタンも押す。イチローのルーチンワークよろしく券売機のボタンを押しているワタクシではございましたが、この時ばかりは寝ぼけていたようでございます。
で、店員が食券をモギリに来て、さらにワタクシは間違いを犯していたことに気がつくのでございます。そう、豚汁と生卵は単品ではなく「豚汁・生卵セット」を選択すれば、10円安かったのでございます。さらに、生卵がダブっていることも店員に指摘される。もうね、『孤独のグルメ』のゴロウちゃんに鼻で笑われそうなグダグダの注文になってしまったのでございます。
店員が「玉子、どうしますか?」と聞いてくる。「玉子だけキャンセルしておきましょうか」との、暖かい提言も。2秒半ほど思案した末に「大丈夫、両方とも食べます」と笑顔で答えるワタクシ。同じく笑顔で承諾する店員。しかし、さらに店員は質問を畳み掛けてくる!
「玉子と豚汁は、セットにすると10円安くなりますよ」と店員の声。そう、そんなことは百も承知、分かっているんですよ。他のメニューでどれだけ、この間違いを犯したことか。分かっているのだが、体に染みこんでいるルーチンワークが、こうさせてしまう。
「いつも忘れちゃうんですよ、それ」と、ワタクシ。すかさず、次の「いいですよ、そのままで」という言葉が喉元まで出かかったところで、「10円、後からお持ちしますね」との店員の声。おぉっと、あぶねぇ、あぶねぇ、勇み足で10円もらい損ねるところでございました。天は、ギリギリのところで、ワタクシを救いたもうたのでございます(笑)。
ということで、ひとつの玉子はいつも通りの玉子がけご飯として。もうひとつの玉子は豚汁に投入。玉子がけご飯は、あまり混ぜない派でございます。軽くというか、ほとんど混ぜない。白米だけの部分、醤油+白米の部分、玉子+白米の部分、全部が混ざった部分。これらが適度に残った状態で食し、口に運ぶ度に変わる味のバリエーションを楽しむのでございます。
さてここで、ワタクシが長年不思議に思っていることがございます。松屋の「板のり」。あれ、妙に寸足らず。旅館の朝食で出てくるような細長い板のりを想像してはいけません。なんというか、名刺の様な大きさ。あの中途半端な長さでは、「海苔巻き」に出来ないのでございます。
日本人なら、お箸で海苔巻きを作るあの技術、絶対に取得するべきでございます。あんなエレガントな食べ方はない。世界に自慢できるレベル。あれをお箸だけで行うという技術、これは絶対に枯れさせてはいけない。日本の文化として、国家的事業として、あの技術の温存・伝承に努めるべきでございます。え〜と脱線しましたが、松屋の板のりの大きさでは、この海苔巻きが非常に作りにくい。それが、不満と言えば不満なのでございますね。