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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2015-01-06 【モヤモヤイライラ】

今日のお話は、心の中のイライラとかモヤモヤのお話。

昨日のことでございます。夕方の6時頃、プレイルーム用の新聞を買いに、コンビニへと急いでおりました。広小路通りの歩道を歩いている途中、どうしてもスマートフォンを確認しなければならない事態が起こったのでございます。かねてより「歩きスマホ」とか「自転車スマホ」なんてのに強い不快感を持っているワタクシでございますから、その時も当然のごとく、歩道の脇に寄り、立ち止まってスマホを確認しておりました。事件は、まさにその時に起こったのでございます。

向こうから走ってきた自転車、乗っていたのは若い男性でございましょう、ワタクシの横をすり抜けざまに、「バカ! どけ!」と実に荒々しい罵声を浴びせてきたのでございます。ワタクシは気を利かせて脇に寄り、しかも立ち止まっている。ですので「自分のことではない」と最初は思ったのでございますが、どうも状況的に自分に浴びせた罵声のようでございます。それに気がつきますと、なんとも不愉快なモヤモヤとイライラの混ざった感情が、腹の下から沸き上がってきたのでございます。

さて、そのモヤモヤイライラ、夜になっても治まりません。うさ晴らしに、深夜、ラーメンを食べに行ったのでございます。ストレスを食でごまかすという、典型的な「太るパターン」でございますね(笑)。深夜のラーメン店。ラーメンを待ちながら、持参した漫画を読んでおりました。偶然とは怖ろしいもの。いや、偶然ではなく必然だったのでございましょうか。捨てる神あれば拾う神あり。その持参した漫画の一節に、ワタクシのモヤモヤイライラに対する解答があったのでございます。ちょっと、その一節を引用いたしましょう。

(上司と部下との、スナックでの会話)
上司「君は考えるとき、どこで考える?」
部下「頭ですか?」
上司「気持ちは? 感情は?」
部下「頭かな……いや胸ですかね?」
上司「頭で感情を処理しようとすると揺れるんだよな」
部下「揺れる?」
上司「脳は自分にも嘘をつくから、肝心なところでは当てにしない方がいい」
部下「え?」
上司「要は、気持ちの治めどころが分かってないんだ。
   頭でも胸でもない。じゃあ、どこに治めるか?(中略)
   へそ下三寸丹田だ。臍下丹田(せいかたんでん)。(中略)
   腹をくくるって言うだろ。頭でくくるんじゃなくて腹だ。
   腹は理屈を言わないからな。」

そう、モヤモヤイライラを頭の中に置いておくから、いつまで経っても解消されないのでございます。ゴックンと飲み込んで、へその下まで落とし込んでしまえば、腹がすわる。と同時に頭の中では、今までのモヤモヤイライラが「どうでもいいこと」になりかけている。心の傷が少し癒えて、カサブタ状態になったような感じでございます。そのカサブタもじきに剥がれ、皮膚が再生され、すっかり傷口は無くなってしまうのでございましょう。

若い頃は、心の傷ってのは一生消えない火傷のケロイドみたいなものだと考えておりました。だから、傷つくのが恐い。恐いから、嘘をついたり、気取ったり、焦ったりする。ところが、今、年を取ってみると、心の傷はひっかき傷のようなものであることに気がつくのでございます。たとえ傷ついても、いつかは皮膚が再生されて跡形もなく消えてしまう。そう思うと、心の傷を進んで受け入れることも出来るのでございます。若い頃は、治りかけていた傷を自分でほじくり返していたのでございましょうねぇ。

なんてことを考えながら、ラーメンをすすっていた深夜でございました。

参考:『山口六平太』75巻(小学館コミックス)


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