薫さんのひとりごと

お客様からお花を頂きました。ワタクシの誕生日祝いとのこと。誕生日からたった２週間しか経っておりませんのに、もうすっかり自分の誕生日を忘れておりました。差し出された花束に、

「え？　私にですか？」

なんて顔をして申し訳なかったのでございます。てっきりコンパニオンへのプレゼントだと思い込んでおりましたので、自分に差し出されるとは想像しておりませんでした。アハハ。ありがとうございました。

さっそく花瓶に生けかえて、店内で飾らせていただいております。ひまわり、いいですね。

「ひまわり」と言いますと、M・マストロヤンニとＳ・ローレンの映画が思い起こされるのでございます。あらすじを読み返しているだけで、有名なスクリーンいっぱいに広がったひまわり畑の情景や、やるせない、やるせない、あのラストシーンなんかが思い出されるのでございます。

『ひまわり』という映画、映画のプロフィールにはよく「反戦映画」と記されております。ほぅ、ああいった“反戦へのアピール方法”も有るわけでございますね。実にエレガントで感動に訴えたすばらしい反戦映画でございます。

ここからがちょっと愚痴になりますが、映画『ひまわり』に比べますと、今の日本の文化人の反戦とか反原発のアピールは、全く持って下品で無感動。文化人なら人の感情にダイレクトに訴えるような、“感動出来る”表現をして欲しいものでございます。ところが、まるで選挙運動のように、自分の願望を並べ立てるだけ。結果を急ぐ忍耐力の無さ、自分のネームバリューを笠に着る謙虚さの無さ。最近の日本の文化人は、とっても下品なのでございます。

ということで、ちょっと脱線しちゃいましたね。お花、ありがとうございました。