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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2014-05-07 【昔ながらの】

本日の面白かったニュース。毎度お騒がせの河村名古屋市長、今度は「名古屋城天守閣を木造で作り直すだがや」って言い始めたのでございます。名古屋市民の多くには周知ですが、現状の名古屋城はコンクリート製の建造物で、内部にはエレベータもあるというしろもの。名古屋人があまり自慢したがらない名古屋名所のひとつでございます(笑)。

その名古屋城、加藤清正が建造した頃の詳細な設計図が残っているとのことで、当初の姿のままに復元することが可能だそうでございます。それを聞くと、ちょっと興味がわいてくるのでございます。木造で建て直すとは言え、現代の技術で造ってしまえば、それは「巨大なレプリカ」でしかないのでございます。コンクリートが木造に変わるだけ。ありがたみが全く無い。しか〜し、建築当時の設計図のままに作り直すということであれば、これは日光東照宮や姫路城の大修理にも、いやいや、伊勢の神宮式年遷宮にも匹敵する国家的一大イベントとなり得るのでございます(ワクワク)。

けれどねぇ、ここで大問題が。建築基準法をどうやってクリアするのかということ。まぁ、この手の復元ばなしには必ず問題となってくるのが建築基準法。人が中に入れる建造物を造る場合、どうしてもこの法律のお世話になるのでございます。しかも、天守閣ほどの巨大さになると、クリアしなければならない事項も多くなる。だましだましクリアしていく方法もあるのでしょうが、そうすると、昔の設計図に拘る意味が、どんどん無くなっていく。道のりは険しいのでございます。

林業を活性化、宮大工の後継者育成、そして観光名所としての経済効果、そんなプラス要素を考えてはおりますが、実現は難しいでしょうねぇ。まぁ、1/5あるいは1/10程度の精巧な模型を造って、現状の天守閣の「中に」展示する、それくらいが落とし所になっちゃうのでしょうか。昔ながらの名古屋城、見てみたい気もしますけどねぇ。


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