薫さんのひとりごと

昨日はPM5:00からの営業ということで、お客様にはご迷惑をおかけしました。知らずにお店まで来てしまって、ガッカリして帰られた方もいらっしゃったのではないでしょうか。申しわけございません。ワタクシ、持病の検査とカウンセリングのために月イチで東京に行っております。留守番を頼めるスタッフがいた頃は留守をお願いして出かけていたのでございますが、今は、ほぼワタクシ一人で切り盛りしておりまして、どうしても今回のような“５時から営業”になってしまいました。すいません。

さて、話はガラッと変わって、原発の話。NHKの特番で、福島原発のメルトダウンの過程が詳細にレポートされておりました。この様な番組を見るに、ほんとに気の毒だったのは、あのメルトダウンに臨んだ原発職員の方々。詳細が明らかになるまでは、処置が間違っていたとか遅かったとか、電源喪失に対する対応に関して様々な批判が乱れ飛んでまいりました。そもそも電気でリモート操作することを前提に設定されている原発ですから、電源を喪失し、メーターや温度計が当てにならない、電磁弁やバルブが遠隔操作できない、そんな状況の中で非常に貢献したと思うのでございます。惜しむらくは、電源喪失なんてものは有り得ないという原発政策のもと、電源を失った場合の訓練を全くしてこなかったことでございます。きちんと訓練を受けていたら、３・11のメルトダウンは起きなかったかも知れないのでございます。

大変な人数の脱原発デモが、各地で行われております。あのデモの様子を見ていて心配なのは、「脱原発原理主義」に陥ってないかなぁということでございます。原発問題は“宗教戦争”にしちゃいけないのでございます。「原発＝悪」と考え始めたら、これはもう宗教戦争の始まり。さらに、「自分の信じる善以外は絶対に認めない」という原理主義に走ってしまうと、もう泥仕合。だって、原発推進派も、「推進原理主義」に陥ってしまったりしておりますからね。そんな両極端な考え方どうしの議論が絶えないように見えるのでございます。メリットとデメリットをトレードオフしながら出来るだけ多くの人が幸せになれるような「落としどころ」を見つけること、そのような議論が出来て初めて、宗教戦争ではなく「政治」の領域に入るのですが、どうでしょう、今の日本人は、そんな「政治の一構成員」として行動できているでしょうかねぇ。