店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
「3・11」のあの日からちょうど1ヶ月が経ちました。何とも、いろいろなことが起きた1ヶ月でございましたね。言いたいことは山ほどございますが、ワタクシのこの怒りは、多分、みなさま方のそれと同じはず。ですから、サラッと申しましょう。
与党は、自分達の手柄にしたくて抱え込む。抱え込めるような小さな出来事ではないのに。野党は、与党がアップアップするのをニヤニヤしながら傍観。与党も野党も、あんた達は人命救助にまで政治を持ち込むのか。もちろん、阪神大震災を経験した議員も大勢いて、水面下で奔走する議員も少なからずいる。けれど、国会議員さん、あなたたちの仕事は法律を作る、法律を変えることではないのですか? 政党や派閥の壁を破り、自分のポストを捨てる覚悟で一肌脱ごうと出しゃばる議員はいないのですか?
原子炉が溶けかかっているのに、縦割り行政で多くの会見が開かれる。当初の技術者たちの言葉は、専門用語が多く難解だが、断定的な言い方で小気味よかった。でも、会見の主役が政治家やエリート族に変わったとたん、国会答弁で聞くような、あの婉曲で曖昧な表現に変わる。腹を据(す)えず、はぐらかすことばかりを念頭に置いている論法。この難局を、言葉尻の妙でコントロール出来るとでも思ったのだろうか。そして、後出しジャンケンのように、ボロボロと真実が漏れ出てくる。もう日本は、チェルノブイリ事故でのソ連政府の隠蔽体質を、何ひとつ非難できない。
地震はしかたがないこと。津波もしかたがない。どちらも天災だから。だから諸外国もこれはしかたがないと思っている。制御不能の原子炉、これも、原発を持っている国ではときどき起こること。だから、お互いさまと理解してくれる。しかし、制御を取り戻そうとするプロセスで、日本の首脳部は自分たちの立ち位置を気にするばかりで、まったく全世界を視野に入れていなかった。もし最悪な事態になれば、世界中に迷惑がかかるというのに。日本の首脳部のその見識の狭さに、諸外国は今、日本とのつきあい方を考え直そうとしていることだろう。世界中から大きな恩を受けた日本は、これからもっともっと、人づきあいのいい国を目指していかなければならないだろう。