店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
なんか、いろんな事件が起きていて、ビックリするのでございます。前原外相、もう少し粘るかなと思ったら、あっけなく退いてしまいましたね。ワタクシは、「さっさとドロ舟から下りたくて、前原外相が自分でリークした」なんて邪推したのでございますが、ジャーナリストの勝谷誠彦さんなんかは、「自分の後釜を潰して保身するために、菅総理がチクった」なんてスゴイことを言っておりました。何だか怪しいのは、“まず辞任有りき”でストーリーが進んでいるように見えること。「けしからん→辞任させろ」ではなく「ここは辞任だな→どんなストーリーにしようか?」みたいな流れに見えるということ。
もうひとつ変な事件。入学試験でのカンニングで警察に通報しますか。あの受験生、逮捕された時にはニュースも知らず、ポカ〜ンとしていたそうですが、ほんと、自殺させなくてよかったのでございます。あれも、“まず逮捕有りき”で事が進んでますよね。「こりゃ犯罪だよね→警察呼ぶしかないか」ではなく、「悔しぃ!訴えてやる→罪名は偽計業務妨害にでもしとくか」みたいな感じ。滞りなく完了している試験の、どこに“妨害”があるのか? カンニングが妨害ならば、他の旧式なカンニング(カンニングペーパーとか)も、みんな妨害になっちゃうでしょ。
ふたつの事件で共通しているのは、“まず結果ありき”で事が進み、理由が後付けだっていうこと。その後付け理由も、今ひとつ釈然としない。政治家なんて、叩けばみんな何らかのホコリが出るはず。受験生のカンニングだって、あの青年はネットで質問するなんてマヌケなことをやったからバレたけど、多分、氷山の一角。そう、つまり、本人にしてみれば「他にもやっているだろ」って言いたくなるようなことで追及されたのでございます。
老子の言葉に、「大道廃れて仁義あり」という言葉がございます。「世の中が正しい行いをしている時には、“人情”によって人間関係がほどよく調整されている。ところが、その正しい行いが廃れると、世の中に嘘偽が多くなり、ことさら“仁義”という道徳観が強調され、押しつけられるようになる」という意味でございます。この場合の「仁義」は、上下間のルールというような意味になりましょうか。