店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
本日はですね、わが家のピアノの調律の日でございました。わが家のピアノはエレクトリックグランドというグランドピアノを二回りぐらい小さくしたものなのでございますが、ピアノの上も、ピアノの横も下も、日用雑貨やガラクタが散乱しております。調律師さんを迎えるべく、早起きして大掃除をしたのでございます。
このピアノを買ったのは、かれこれ27〜8年前でございます。電子ピアノやシンセサイザーも何台か持っておりましたが、結局手放してしまいました。けど、このピアノだけはどうしても手放せなくて、引っ越しの度に苦労して運んでおります。
30年近く使い込んでおりますと、生の楽器というのはドンドン味が出てくるものでございます。購入当初は音色も荒っぽく、雑音も多く、調律が狂うのも早かったものでございます。購入して4〜5年目に「鍵盤が滑る」という不具合がいくつか出ましたが、鍵盤の調整を何度か繰り返してもらうことでその不具合は解消しております。鍵盤やアクションに使われているのは生の木材でございますので、その購入後4〜5年目というのは、木材の乾燥が完了して落ち着く時期だったのかもしれません。
購入後、何十年もかけて完成度を増していくというのも気が長いお話しでございますが、最近のデジタル電子楽器は、生産時にすでに完成品でありまして、当然のことながら、何十年経っても音色の変化はございません。逆に、今から30年ほど前に発売された初期のデジタルシンセサイザーは、電源を入れれば今でも発売同時と全く同じ音色を発音するわけでございます。