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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2009-05-16 匂いという刺激は、脳細胞をとても働かせるらしいです

雨。朝、出かけようとして、雨が降っているのに気がつく。空を見上げると、一瞬、「山の匂い」がした。山の中で雨に降られたときのにおいがした。

ちょっと前、すごく暑かった日、街路樹の下を通り過ぎると「木漏れ日」の匂いがした。木漏れ日の匂いは、夏の匂い。

春の到来や秋風にも、春の匂い、秋の匂いがある。季節がほんの少し次の段階へ移行する度に、それぞれに様々な匂いがある。

私はいつも、世の中の移ろいを「匂い」で感じている。

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ワタクシが幼少の頃、母親は高野山のお寺の”まかない”の仕事をしておりました。住み込みで働いていた母親に連れられて、ワタクシも高野山に住んでいた時期がございます。また、5歳から10歳ぐらいのころには、夏休みは山の中で暮らすのが毎年の行事になっておりました。親戚に「山」をいくつも持っているような不動産業の人がおりまして、その人が経営する山のキャンプ場に、ひと夏の間、遊びに行くわけでございます。どうして10歳で行かなくなったかというと、その親戚の人の会社の部下がお金と権利書を持って逃げ、山が人手に渡ってしまったという悲しいお話があるのですけど、それはまた別のお話で。

ということで、ワタクシ、小さいころは山の中で暮らすことが多うございました。そのときに体験した様々な「匂い」を、何かの拍子に思い出すのでございましょう。世の中の様々な自然現象には、みんな独特の「匂い」がございまして、ワタクシ、季節の変わり目では必ずその「匂い」を感じます。「三つ子の魂百まで」なんて申しますけど、小さいころにいろいろな「匂い」を体験できたというのは、今思うと幸せなのだと思います。


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