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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2008-11-30 渋さを美味いと感じ始めるお年頃

従業員のひとりから、芋きんとんをいただいたのでございます。出来たてのホカホカ、まだ温かかったのでございます。浅草満願堂の芋きん、とっても美味しゅういただきました。賞味期限も24時間もつとのこと。今日半分頂いて、明日の朝に残りをいただくのでございます。

生菓子でもスイーツのようなものは賞味期限がかなり厳しいようでございます。上品な味わいのものほど、足が速いような気がいたします。それに比べると、和菓子の方は比較的もちが良いように思われるのでございます。この芋きんとんも、朝の出来たてよりも夜食べたものの方が、しっとりとして味わいが深くなっております。たぶん、明日の朝ごろが、一番美味しく食べられるのではないでしょうか。

お菓子でも賞味期限の長いものは、出来たてよりもちょっと時間をおいて熟成させた方がおいしい場合がございます。ところが、最近の「賞味期限ヒステリー文化」の影響で、イメージ的なこととか万全を期すという意味合いで、賞味期限を短めに設定することが多いようでございます。その結果、お饅頭など、いちばん食べごろの美味しい状態のものを賞味期限切れとして回収しなければならないようなことも有ると聞いております。

まぁ、何はともあれ、美味しいお菓子に渋いお茶、こういったものの本当の味わいは、子供のころには分からなかったものでございます。考えますと、日本の文化には、大人にならなければその良さが分からないものが沢山あるのでございます。日本の文化は奥が深いのでございます。と同時に、長生きしていて良かったと、ちょっと年寄りくさい思いにもなったりするのでございます。


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