店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、 いろいろ書いたりするかもです
テレビの特別番組で、明石家さんまと若手お笑い芸人とが一緒に出演しておりました。さんまと若手とが、どうもギクシャクしているのを見ていて、ハタと気がついたのでございます。そういえば、こういった大御所と呼べる人と若手とが一緒にからむような番組って、最近はほとんど皆無なのでございます。
大御所と若手とがからむと、大御所の芸の深さが分かるのでございます。適当に喋っているようですが、「間」がいいのでございます。若手が息せき切って割り込もうとするのに対し、大御所は余裕を持っておちついてゆったりと間を使っている。
と書いていて思い出すのは、故桂枝雀師匠が説いていた「緊緩(きんかん)の法則」でございます。緊張が緩和するところに笑いの原点があるという、枝雀師匠の持論でございます。芸というものは年月を重ねると、同じところに行きつくのでございましょうか。